「上戸彩そっくり」の可愛い台湾ガールとニートがドラマみたいな時間を過ごした

「台湾の女の子が可愛い」といった感じの台湾女性まとめ画像サイトを見た事があるだろうか？確かに、どの子も美人だったり可愛かったりする。ただ、これを見て俺は「単純に、台湾の女優やモデルを寄せ集めただけでは？」と思っていた。しかし、そうとも言えない話なのかもしれないと思える出来事があった。

話は先日、青島に行った日に遡る。青島から定期船フェリーで帰ってきて、駐車場にある車に乗ろうとした瞬間の出来事だ。運転席に乗り込もうとする俺の元に、1人の女性(20代前半？)が声を掛けてきた。元々、駐車場の周りをうろうろしている女性として目には入っていたので、「あの、すみません」と声を掛けられた時には、すかさず反応した。

「松山まで帰りますか？」と彼女は尋ねてきた。俺も普通に「はい、松山に帰ります」と答えた。すると彼女は「電車が来るまで時間が空いてしまったので、連れていってもらえませんか？」と頼んできた。

普通は電車の待ち時間も含めて、帰りも予測してくるものだと思う。だが、今回の青島からの帰り便は「海がシケる」との理由で船が予定よりもかなり早くに戻っていたのだ。そんな状況は予想もできず彼女は電車で帰る事を決めていた為、まだまだ電車を待たないといけない状態なのだという。

「いきなり知らない男の車に乗るだと！？」そう思うと、何かの罠めいたものか、自分が事件に巻き込まれるかもしれないと思った。しかし、そう悪そうな人にも見えないので一緒に帰る事を決めた。不審なので車に乗り込んだ彼女に「松山から来られたのですか？」と尋ねてみたところ、彼女は「コラレタ・・？とはどういう意味ですか？」と返してきた。

ん！？どうやら日本語がカタコトだし外国人っぽいぞ！？

そう、後に書くが冒頭で台湾女性について触れていたのはこのためだ。彼女こそ台湾出身の女の子だったのである。そして助手席に乗り込んだ彼女の横顔は、真正面から見るとわからなかった程、とにかく可愛い顔をしていた。かなり大きい黒ぶち眼鏡を掛けていたので最初は気がつかなかったのだ。

芸能人でいうと、上戸彩のような顔立ちをしていた。特に上戸彩のファンでも無いが、何となく上戸彩ファンの気持ちがこの時はわかったような気がした。

「あらっさん」

車に乗ってすぐに台湾女性という事が判明した。微妙な日本語が通じない事や、片言の日本語だったのでわかりやすい。彼女もすぐに察知してか、俺に「愛媛の方ですか？」と聞くと、「私は台湾人です。愛媛に旅行できました」と話し始めた。人生初の台湾人との交流である。彼女が日本語の基礎を話せるので、言葉の壁は感じる事もなく助かった。

彼女は、留学生として日本に滞在しているらしい。「せっかく日本にいるなら色々な所を見ておかないと損だ」と思い、学業の合間に旅をしているそうだ。愛媛に来た目的は「青島」が本命で、他には道後温泉や松山城を観光したという。猫が大好きらしい。ちなみに、猫の発音が時々だが「ニコ」と聞こえた。「ニコ、大好き」と彼女は嬉しそうに話していた。

お互いに自己紹介もした。彼女はシリンと名乗った。台北出身だそうで「シリンさん」と車内では呼んだが、こうなると少し国際的なデート感も満喫し始める俺。俺も自己紹介をした。どうも台湾の人からは名前を呼ばれると、語尾が小声めに発音されるのか、「あらたさん」とは聞こえにくく「あらっさん」「あらっさん」といった具合に俺の名が響いた。

台湾ガールが日本を旅して良かった場所

彼女はかなり日本国内を旅している。台湾では、地元から全く外に出ない性格だったらしいが、留学でこっちに来てからは、色々な場所に行っているそうだ。そんな彼女の話を聞いていると、西日本の色々な場を観光していたので驚かされた。10県は越えていたのではないだろうか。もっとかもしれない。

そんな彼女おすすめの観光スポットを聞いてみたところ、ダントツのトップは宮崎県だった。どうやら高千穂の景色が素晴らしいそうだ。行った方が良いと絶賛していた。宮崎周辺の方はぜひ一度行かれるといいだろう。行くべきだと言っていた。

また長崎の話もしてくれた。普通の居酒屋に入って食べたカラアゲを、もの凄く嬉しそうに表現していた。「カラアゲ食べ放題が600円であるんだよ」「6種類のカラアゲなんだよ」と嬉しそうに教えてくれるも、店の名前は覚えていないと言う。肝心の店の名前が聞きたい・・。ひょっとして、彼女の勘違いかもしれないとも思った。

そういうことで読者さん。私あらたが一生懸命ググりました。彼女おすすめの唐揚げ居酒屋をググりました。そして居酒屋さん、見つかりました。こちらの方が、ブログで書かれています。1人333円との事なので2人で600円ちょっと。友人と行ったらしいので、これが言いたかったんだと思いました。我々が見つけましたよ。(バラ珍が懐かしい)

振られた

それにしても会話が途切れない。終始、日本語の難しさ、文化の違い、漢字の読み方などを語れて楽しい。可愛い彼女が隣にいるかのような、そんな浮ついた心のせいだろうか。正直なところ、この1日を振り返って彼女とのドライブがいちばん思い出に残っている。猫島メインのはずが、完全に彼女と話した事で島の記憶が飛んでいた。

彼女の顔が可愛いせいだろう。テンションが上がり過ぎて、赤信号に気がつけなくなる瞬間があった。黄色から赤に変わる時は停止であるにも関わらず、そのまま行ってしまった時も・・。しっかり止まるべきだと思った(時間を稼ぐために)しかしそんな思いとは裏腹に、緊張してついつい先を急いでしまう俺がいる。

また他愛も無い話をしている最中のことだ。彼女は食事を自炊していると言うので、「どんな晩御飯を食べているの？」と聞いてみた。すると・・何故だろう。彼女はどういう意味で受け取ったのか、「いえ、いいです」と答えた。ん？よくわからんが、俺が今夜のメシに誘って断られた感が出てる？少し寂しかった。誘って無いのに断られた感じだ。

オシゴトハ　ナニヲシテイマスカ？

色々と話したが、自己紹介で名乗っただけで、彼女の素性にはなるべく踏み込まなかった。なぜなら、こちらが聞き返される事を恐れたからだ。しかし、無情にもその時はやって来る。

「あらっさんは、お仕事は何をしていますか？」

彼女にとっては当然に聞きたくもなる事であろう。そして、そうなる事もある程度は予測していた。なので、俺も間髪いれずに答えた。

「会社員ですよ」

同乗して、彼女が台湾ガールだと判明した時にもう決めていた。この約1時間のドライブデートに自ら水を差すような真似はしたくないと。とにかく何も言わないで会社員であると答えよう。「ジャパニーズニート」の存在は、留学生に通じるか不安だった。そして知ったとしても大きな負担となるだろう。ただ台湾ニートはいるのかは聞けばよかった。

そして、仕事をしている人という設定でそのまま話を終えれば良かった。しかし自分の傷に塩を塗り込むような事をしてみる俺。「シリンさんは、どんな仕事をしたいですか？」と聞くと、彼女は色々と夢について語ってくれた。仕事もやる気満々で、聞いてしまった自分の耳が痛い。「頑張ってね」と伝えると「頑張るよ」と笑顔で返す彼女。

「僕の仕事はパソコンをしているよ」と、カタカタとパソコンを叩くしぐさをすると、「わかるよ！」と言っていた。

別れの時

松山市駅という車が渋滞する場だったが、彼女が希望するので連れて行った。バスやタクシーでいっぱいな場所である。一般車は停車もほぼダメなはずなので、さっさと降ろして去ろうとした。

「今日は楽しかったよ。ありがとう！」とお互いに感謝を伝えあう。そして彼女が車を降りて、ドアを閉める時に俺は「さよなら」と言った。すると彼女はまた車のドアを開け少し考えて次のように言う。

「えっと(日本語を考える)・・・行ってきます！」

クソ可愛えええｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

確かに「さよなら」は少し寂しい意味と感じたのかもしれない。言われてみると「行ってきます」は気持ちの良い別れだったように思う。それに対して「いってらっしゃい！」と俺も言った。彼女は降りた後も、俺の車を見送っていた。一生懸命に手を振りながら。車のバックミラーに映る台湾ガールと、働かないジャパニーズニートのドラマに幕が降りた。

外国人と話すのは面白いですね。管理人あらたのプロフィールはこちら。