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健常男に捨てられた身体障害者の女も幸せ「ジョゼと虎と魚たち」

 

「ジョゼと虎と魚たち」という映画を観た。
この記事はネタばれも含むのでまだ観ていない方はご注意を。

映画の話のついでに、自分の発達障害の話も書いておこうと思う。

 

 

 

あらすじを大まかに言うと、恒夫という健常者の男性(妻夫木聡)と
ジョゼという歩けない身体障害者の女性(池脇千鶴)の恋愛物語。

 

 

健常者障害者の恋愛という、ありがちな設定の映画なのでラストは
彼女が死ぬ形という別れをイメージしていたが普通に別れてしまう。
そして別れた恒夫には別の女が待っていたという話。

 
最初はひでえ男だと思ったが、健常者同士の恋愛物で言えばよくある事だ。

 

男女の恋愛では無く、健常者と障害者の恋愛という
目で観ていた影響か最初は恒夫を酷いと思った。

 
もちろん現実的に考えると、彼らの越えなければならないハードルは高く
健常者である恒夫も、身体障害者との恋愛に重さを感じて別れたのかもしれない。

 

 

健常者同士ならそんな風にも思わなかっただろうと
障害者という存在を差別的な目で見てしまう自分もいた

 

 

同時に、捨てられた彼女であるジョゼに対して、酷いかもしれないが
「こんな扱いもありだよな」と思ってしまう気持ちもある。(別れないに越したことは無いが)

 

なぜかというと、捨てられたジョゼが可哀そうなのはわかるが、恋愛すれば結婚でもしないかぎり
別れは避けて通れない1つの経験である。

 

 

恋愛において、障害がある人だからといって相手に捨てられないという話は存在しない

 
恒夫は確かにジョゼを捨てたが、決して差別的な目で彼女を見るような恋愛は
していないように見えた。純粋に目の前の出来ごとにぶつかる彼氏だった。
好きな時は、本当に好きだったという恒夫の姿勢は純粋だ。

 

 

そう考えると、変に情が入り葛藤し別れられない男女関係になるよりよっぽど健全であり
男女の問題としてフラれたジョゼは幸せだと思った。
別れた後に泣き崩れる恒夫のシーンがあるが、泣きたいのはジョゼも一緒のはず。

 

 

最後に電動の車イスでジョゼが走って行くシーンがあるのだけど
別れによって一回り成長した彼女の姿がそこにあった

 
前置きが長くなったが、この映画を見てどちらの気持ちにも入れるような
そんな気持ちが俺の中にあった。

 

健常者(恒夫)と障害者(ジョゼ)という両方の視点で観てみた。

 

 
健常者と障害者の視点で観ていた理由

 

俺には発達障害があるという事は、ブログ開始時から書いており
サイトに足を運んでくれている読者の方であれば分かると思う。

 

この発達障害というのは、特殊なものでカミングアウトという形で
今まで俺の事情を知らなかった人に言うと必ず聞かれる事がある。

 

 
どういう障害なの?

 

 

 

この言葉の真意は、「おまえ、本当に障害とかあるのかよ!?」という
見た目にはサッパリわかりませんよという意味も多く含まれ、中には信じてもらえず

 

 

冗談でしょ?w

 

 

という人まで普通にいる。それだけ自分の特性が特殊なのだと改めて認識させられる。

 

 

俺の特性は、効率性を求められる動作にめっぽう弱いというのが
主な特徴であり、日常生活を見ているだけでは、ほぼ理解できない。

 

 

では、どういうときに困るのかと言うと、仕事という場に入ればよくわかる。
人件費削減、仕事の効率化を求められるような現代社会では俺の特性は不利に働く。

 

 

たいていの仕事は効率を求められるため、速度的には周りに敵わない。特性で苦手な壁に
ぶち当たりやすく、それでも行動をしないといけないため障害が露骨に浮上する。

 

 

だが、これは仕事のような時間に追われ効率化を求められる場のみでしか
現れていないため俺の事をよく知る人は、不思議な顔をする。

 

気のせいではないかと言われる事もある。

 

 

コミュニケーションは微妙ながら、慣れてくれば普通に取れるため
コミュ章といわれるほど人間関係も苦しくはない。

 

 

 

だからこそ、仕事という場だけ全く違う人間として生きているような感覚になる。
よりによって金を稼ぐ所で致命的な欠点が出てしまうのは大変きつい。
仕事の時だけは、自分に障害があるのだなぁと落ち込んでしまう。

 

 

普段の俺は特に何か問題を起こしまくると言う人間でも無いため
健常者と障害者というグレーゾーン世界を往復している感覚だ

 

 

 

ジョゼと違い、見た目で判断が難しい事や、歩けるため生活困難度などの比較はしづらい。
だが形は違えど同じ生きる上で困る事がある人という視点で考えると
ジョゼに当てはまる自分や、恒夫である自分であったりと両方の景色が同時に見えた。

 

 

障害者に対する対応の優しさ

 

 

先ほどの続きで書くが、俺は一般の人との仕事についていくのは厳しく
とてもやっていけないと思い、以前より周りから教えてもらっていた
発達障害の認定を受けた。一般的に言うと療育手帳所持者だ。

 
この手帳を使って、障害者枠での求職をしたり、実際に障害者枠で何度か働いてきてもいる。

 
また、障害者手帳を持って福祉機関に行ったりすることで、社会復帰に向けた
サービスを受けられる事もある。こういった形で手帳を取得してからというもの
必要時には障害者として社会と関わって行く事もかなり増えた

 
しかし、こうやって改まって「障害者あらた」という前提で人と関わると
ある景色に気がつくようになった。

 

 

障害者に接する一部の人の行動に違和感を抱くと言えばいいだろうか。

 
どんな事かと言うと、世の中では障害者という認識が物凄く大雑把で無知な事
障害者=弱者の印象は世の中にあるのは、おぼろげにでも浮かぶだろうが
この印象が非常に邪魔になる事が多い。

 

 

 

療育手帳を持っているというだけで、まるで子供のような扱いを受けたり
何も理解できていないかのように接されている事も多くある。
物事を決断することが出来ない人のような判断を勝手にされる時などはかなり面倒くさい。

 

例えの話だが、買い物の場面。

 

 

俺が買い物で「これを買いたいと思います」などと言うと相手から
「今、買うのか決めなくても相談に乗ってくれる人もいますので紹介しますよ」と
いった反応が返ってくる事も珍しくない。

 

 

「おい!w 俺は今買うと言ってるだろう!w」と突っ込みたくなる事もあった。
こういう時に、療育手帳を持っている人というフィルターが邪魔になるのだ。

 

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障害の程度は素人にはわからないので仕方がないのかもしれない。

 

 

それだけ、世間は障害に対する偏見もあり、俺も自分の立場から振り返る事で
確かに障害者の人は、不要な優しさとも言うべき邪魔な行為を
受けているケースが多いのだろうなと思った。

 
相手が良かれと思っているだけに、この問題はタチが悪い。
毎回こういうケースになると、わざわざ「自分は理解しているので大丈夫です」と
相手に伝えるなど面倒以外のなにものでもない。

 

バカにすんな!と怒鳴る人だっているだろう。

 

介護現場でキレる年寄りなども、実はこういった子供扱いめいた
不要な優しさで気分を害されている人も多い。
認知症でキレやすいと勘違いされてしまっている人も相当数いるだろう。

 

 

弱者というイメージフィルターは、扱う人によってかなりの差が出てしまう現状がある。

 

 
「彼氏に捨てられたジョゼ」は1つの幸せな結末

 

 

俺のような目に見えない発達障害などの特性とは別の障害である
身体障害の人なども同じような思いをしているのだろう。

 

例え片足が動かなくても、自分で歩けるならそれでいいはずなのに
身体障害というだけでむやみにお節介をやかれていたりするのではないだろうか。

 

本当に困った時には助けてもらう必要があるので、邪険にできない障害者は
メンタル面でも障害を負担せずには居られない。

 

 

この日本では、障害に対する知識もイメージも何もかも後進的で
まだまだ認知や理解をされるまで時間がかかると推測される。
平等という言葉がまるで地平線の向こうにあるように感じてしまう。

 
映画の話しに戻るが、ジョゼはこういった障害者フィルターなど関係無しで最後まで
1人の女性として恒夫と共に恋愛をしたのだなと思うと、あまり不幸な終わりでは無いと感じた

 

 

全力で恋愛ができるというのは、健常者も障害者も関係ない。

別れという形は寂しいが、恒夫とジョゼは幸せだったと思う。

 

 

 

健常者と障害者の差を感じる

 

 

自分がまったく発達障害と無関係の場で健常者として人に関わる事も多いのでよけいに
健常者の自分と、障害者の自分の扱われ方のギャップに敏感になってしまうのかも知れません。

 

 

同じような境遇の方はこの社会と触れていると、どう感じるか聞いてみたかったりします。
よろしければお気軽にコメント下さいませ。ご閲覧ありがとうございました。

 

 

 

 

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ニートに至るまでの経緯を決して無駄には出来ないと考え「僕がニートになるまでの歴史シリーズ」で半生を書き散らかしている。ニート当事者の方、保護者の方、またその他の方に届けられる記事を書いていきたい。
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