僕がニートになるまでの歴史25歳編②~本能や欲望が動き出す動機に変わる~
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ニートまでの自分史 きっかけは欲望, 働きたくないという本能にも忠実
けっきょく25歳の年は、無気力ながらも楽な仕事である「看板持ち」を見つけてしまったため完全ニートにまでは落ち込みませんでした。・・という所まで書きましたので、前回を未読の方はこちらからどうぞ。
ニートでも働こうとする理由
生活に不自由も無くやる気もあまり無いのに「なぜ働いたのか」を書いておこう。それは至って単純で、手元にお金が入らないというのは不安だったからだ。考えたく無くても将来は考える。何も出来ないというのは分かっていながらも、最低限のお金は用意しないと不安で仕方が無い。「働いている事実」も欲しいなど理由はそれなりにあった。
「ニートは将来を考えないので気楽そう」みたいな意見を聞くと、本当に人間の本質そのものを知らない人達が多いのだなと思ってしまう。まあ、自分も今のようになって分かった事だが。人は生きている以上は不安を抱かずには生きられない。働いていなくても先の事は心配するし、その心配があるからこそ少しでも働こうという意識に突き動かされる。
少なくとも自分はそう思っているからこそ、これまで何度も仕事を辞めながら結果的に次の仕事に向かわねばと立ち上がっている。そして新しい道を模索する。復帰と挫折を繰り返す人は、色んなタイプがあると思うが人生の道を開拓している途中な人が多いように思う。とりあえず働いていなくても色々な物事に触れる事が必要な人たちなのだ。
夜の街
また、がむしゃらに「将来将来」と念仏を唱えて単発バイトに出ていたわけではない。お金を持って行ってみたい場所があった。その場所とは「大人の遊び場」である。どういうサービスかまでは詳しく書かないが、セクシーな格好をした女性が登場する店だ。もうかれこれ・・引きこもり時代から行きたいと思いながらネットで眺めていただけの店だ。
今は放送されていないが、自分の10代の頃まではトゥナイト2という番組が深夜に放送されていて、そこでこういった大人の入る店が存在する事を知っていた。「将来はこんな店に行ってみたい」と高校生の頃に思いながらも、不登校になり引きこもりニートになって完全に無関係の場所になってしまっていた。
ただ、去年に出会った女性との兼ね合いで欲求が前面に出てくるようになった。一度それなりに女性に関わると「また触れてみたい」と思い出してしまうようだ。25歳の自分は、それなりに単発バイトを繰り返し給料を得ていたので、何とか店に行ってやろうと考える日々が続いた。
松山の繁華街はそれなりに怪しい店が多い。雑居ビルの間に明らかに違うお店があったりする。これまでは何となくネットでお店の詳細を調べたり、書き込みを参考に様子を伺うレベルだったが、この頃になると、現地まで足を運び薄暗い店の入口で客引きをする男性を観察するようになった。
「間違いない!あの店の奥には夢がある!」そう思うと、いても経っても居られない。稼いだバイト代はここで使うべきだと考えるようになる。気がつくと数千円を握りしめて店に入る自分がいた。パソコン動画の世界から実写である。「生きていて良かった」と心から感謝し、節約しながらも数ヵ月に一度の楽しみとして店に行った。
働く事や社会の仕組みに失望しているが、店には夢があった。店に通う為に働いている人がいるというのも何となくわかる。自分はこの頃、友人に対して「俺は店に通う為だけに働く生き方もありなんじゃないかと思っている」と言っていた。
実際に自分が通うつもりはないが、それなりに給料があって、余裕がある人は通えばいいのではないだろうか。何の為に稼ごうと、何の為に生きようと個人の勝手である。雑居ビルの合間に存在する微妙さが、どこか胡散臭く好奇心をそそるような作りにもなっていた。「なんかアヤシイ」と思うと変にテンションが上がってしまう。
本能に忠実に生きるという考え方
なぜこんな話を書くのかというと、まったくイヤラシイ意味では無く(?)、実はこれもニート復帰支援プログラムに十分効果がある話だと思っているからだ。「性欲」というのは、ある意味では素晴らしい欲求だ。人には欲がある。「睡眠」「食欲」「性欲」があり、基本的にどれも十分に満たせるに越したことは無い。
ただ、性欲は自分のような男性にとってはハードルが高かった。中高の頃には死ぬことだけを考えて生きていた影響か、女性と上手く交際してこれた経験も無い。そして無職やニートにまで落ち込むと、さらに異性に突き離されてしまう感覚があった。これだけ距離が出来てしまうと、その差をお金で埋めてしまう事の方がむしろ自然にも思えた。
それが「働く動機」に変換されるのであれば、動機としては下心満載でも手段としては問題がないと考えている。結果的に男性として、女性に関わる事が生きる原動力に繋がる事もあるため、場合によっては大人向けのお店に行くこともニートで欲求爆発寸前な人には効果があるようにも思う。「女性に関わる」というのは男性にとって目標の一つだと思う。
これもまたサポステや、フリーターの友人を通して考えてきたテーマだった。働いては大人の店につぎ込む人もいれば、働き始めたら行ってみたいという話をする人もいた。男性という生き物なので、その辺は仕方が無いのかもしれない。
通う男性、働く女性
お店の女性に引っ掛かる心配をする人もいるが、騙されて女の子につぎ込んでもいいと思う。つぎ込む頃には働かねばならないからだ。借金までいくと厄介だと思うが。自分は、商売っ気を感じると引いてしまうところがあったのでハマり込む事はなかったが、こういう表ではあまり言えない場所に行く楽しみを持てた事は大きかった。
男性ニートに向けてしか言えないが、何とか1日だけ単発バイトをしてこういう店に行ってみると世界を見る目が変わるかもしれないと伝えたい。また自分の場合は、こういう場に遊びに行く人だと言う事を男女問わず友人に公言していたりする。これらの店のハードユーザーもいれば、女性でも店に興味がある人など見ているだけでも反応が楽しいからだ。
また自分がこういった話をしている事を聞いた子から、そういった店で働いている事への悩みを話してくれる人もいた。お金に困って夜の世界に行くしかない女性や、昼間の給料だけでは生活が苦しい人は、夜の店で働くまで追い込まれている事もあるようだ。この手の話を誰にも言えないのは、通う男性より女性側に多いのは確かな事実だろう。
低所得で女性に縁の無い男性が、低所得で困って働く女性の元に通う。そんな構図が出来上がっているように思うのだが、実際はどうなのだろうか。
続く。
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Comment
2枚目の写真は、椎○林○さんの「本能」のPVでしょうか…だとしたら懐かしいw
自分は30歳を目前にして…貯金が400万近くになって…やっとこういう場所に自分から行けるようになりました。
(その数年前に会社の先輩に連れて行ってもらったことはありますが)
怖かったです…まだ対人恐怖症を引きずっていたので。
働く動機なんて何でもいい…そうですね。
自分みたいに何かよくわからないけど学校にだけは行けるようになって…半年して生活費のためにバイトして…嫌々ながらお金稼ぐために就活して…嫌々ながら、休みのために時間に追われ仕事に手を付ける。
そんな消極的な思考でもいいじゃないか!!
と今では思えるようになりました。
(本音:「この世に生まれた意味」「なりたい自分になるためにどうするか」「社会への更新」?あまり興味ないですね…)
伝説のニートさん こんばんは。
そうそう。「本能」となると彼女くらいしか思い浮かばなかったもので(笑)
けっこう貯めてますね・・w 色々と書いて頂いているのに数字にビックリですw苦労されているのですから、使いたいように使っていけばいいと思いますよ。貯め過ぎると今度はパーっと使いたくても使いにくくなりそうw 保守的になるというか。
嫌々ながらでも前進されているようで何よりです。「この世に生まれた意味」とか本当に考えちゃいますよね。
こんばんは。tantanです。
性の力はつよいですね。
ニートをこじらせてしまって焦りから海外に旅立って某国の風俗にハマりすぎてかなりの金額(新車の軽自動車一台分ぐらい。数ヶ月毎日通ってました)をつかったことがあります。
女性にはなれていなかったのですが通っているうちに気軽に話せるスキルも体得しました。それで彼女もできたのでステップアップとしては悪いものではないと自分は思います。
タンタンさん こんばんは。
毎日とか凄いですね。富豪じゃないですかw
僕も通えば良かったなんて今になって思うんですけどね。欲求ってどんどん無くなるんだなって30歳手前くらいで気がついて・・。エロ本や動画も「お金が勿体ないから」と安物や無料系のモノばかり見るというケチっぷりでした。
僕は人生視野で考えるとかなり損した人間だと思いますw 軽自動車分くらい使ったようですが、その分で得た体験も大きかっただろうと思います。
性の力は偉大ですね。
情けないはなしなのですが本当は世界を旅する予定だったのですが極端な性格な為風俗にはまった時点で旅終了でした。普段は何にたいしても興味を持てない性格なんですが IN な状態になると脇芽をふらずしてしまうんですよね。いい方に向かえばいいのですが基本自滅してしまいますw
僕の風俗嬢の印象(働く動機)は一つの高収入の仕事というカテゴリーです。貧乏でかわいそうな子っているとは思いますが会ったこと正直ありません。みんな稼げるから風俗やってるって感じの子でしたね。
タンタンさん こんばんは。
ある意味では世界の旅じゃないですかw 世界旅行よりも大きな体験をしてると僕は思いますね(笑)
風俗は稼げる方は本当に稼げるみたいですね。割り切って一気に稼ぐ手段のひとつだと僕も同じように思います。
働き方や金の稼ぎ方にグダグダ言っている人は、結局はそこに嫉妬があるからなんですよね。「自分も本当はそういう手段を取りたいけれどやってはいけない」といったマイルールに自分を縛っていると言うか。
こんにちは。
満を持してブログを始めたいと思います。
徹底的に考えましたが始めると言う結論に至りました。
基本は毎日更新を心掛けるのでたまには見に来て下さい。
よろしくお願いします。
嫁が高知出身さん こんばんは。
おお!ついに開始されましたか!
さっそく読ませて頂きますね。「保護者の視点」への需要は多くあると思っております。
「毎日書く」と言うのもなかなかハードルが高いように感じますがぜひとも!
毎日書く。簡単です。
だって書きたい事は山の様にあります。
既に記事のストックは40位。ネタ帳は10位。
写真を挟めばそこそこ行きます。
アフィリエイトにも切り込みたいので少し意識を変えて望みます。
嫁が高知出身さん こんにちは。
かなりストックしてますね~。
そのストックを活かしながら色々と試して更新されてみて下さい。楽しくなってきますので!