元介護職のオレが利用者との会話で使っていた冗談4パターン公開【年寄りは面白い】

僕は事あるごとに仕事を辞めてきた人間ですが、人生でいちばん続いた仕事は介護職でした。期間は最長2年でしたが僕にすれば凄い期間です。その次が10カ月でこれも介護職。勤めた場所は違えど、どちらもお年寄りを相手にしておりました。ちなみに介護以外は、だらだら引き延ばしながらも半年くらいで辞めています・・。

しかし、介護はやってきた仕事の中では一番しんどかったです。安い給料、体力的にキツい、汚いなど辞めたくなる要素が満載でした。ではなぜそんなキツイ介護を「辞め人間」の僕が2年も続けられたのでしょうか。

その理由は、介護施設にやってくる「お年寄りとの会話が面白かった」という事に尽きるといっても過言ではありません。今日はそんな介護職時代の体験談として、利用者さんとの会話やコミュニケーションをどのように取っていたのかを書いてみようと思います。

現在介護職の方はもちろん、これから介護を始められる方の参考になれば幸いです。介護業界は慢性的な人手不足にあるので、転職や就職のハードルは他業種よりは少し楽だと思っています。僕も未経験ニート状態から雇ってもらえたりしたので、介護は無職期間がハンデになりにくい業種と言えるのかもしれません。

介護は丁寧な言葉だけがサービスでは無いと思った

これから書くことは、介護職員と利用者さんとの間で十分にコミュニケーションが取れている事を前提としています。そのため、介護施設で初めて出会った職員と利用者さんという関係では無い事だけあらかじめ頭に入れておいてくださいませ。

利用者さんに対して雑な対応をしているように見えるかもしれませんが、敬意を払った上でのやり取りになっています。

一般的な感覚でこれから書いていく言動や態度を見ると、少し違和感のある物に映るかもしれませんが、上司や先輩の許可を取りながら僕なりに利用者さんとの心のやり取りをした結果だったと思います。

① お年寄りから年齢を聞かれたら詐称する

いろんなお年寄りから「アンタ、歳はいくつかえ？」と質問される事は多いです。僕ぐらいの年齢(30前後)になると、「嫁さんは何しとるの？子供は何人いるの？」とも聞かれます。う～ん・・耳が痛いｗ

聞かれた際はサラッと嘘をつくようにしていました。「え？俺の歳？俺は53歳ですよ」などプラス20歳ほどサバを読んで伝えていました。ほとんどの人は「嘘をいうなｗ」と突っ込んでくれます。

逆に18歳と言ってみたりして、かなり下にサバを読んでみるのも面白いです。傾向としてはマイナス10歳はごまかせます。何歳までごまかせるか試してみて下さい。

毎回のように騙すので、覚えている人はすぐに「また嘘でしょｗ」と返してくれます。認知症などがある方は何回も騙されるのでどういう話だと忘れてしまうのかが分かりやすくなります。僕が勤めていたところは、こういった日常の出来事を医師に報告するという仕組みがあったので、僕の冗談もたまに病院に通達されていたようです。

② 無知なふりをして、お年寄りに質問する

「ところでばあちゃんはペリーが来航した時は何してたの？」など、時代が明らかに違う話を振る遊びもやっていました。「その頃は生まれていない」と言ってくれる人もいますし、ノリの良い人は「黒船を見た」などと話をしてくれるので嬉しくなります。

逆に真面目に答えて下さる方は「ウチは昭和生まれですよ、オホホ」と言いながら訂正して下さいます。僕も、真面目に返された時には「ふざけて失礼しましたｗ」と謝罪をしていました。許してくれたら、また違う日に「ばあちゃんは参勤交代とかやってたの？」と僕もあまり意味を理解していない事を聞いたりして何度もふざけました。

そのほかに「僕は独身なので子供の作り方がわかりません」と聞いてみるのも面白かったです。ほとんどの利用者さんから「嘘つけｗｗ」と言われたり「コウノトリが連れてくるよ」というパターンに繋がっていきます。

ふざけずに真面目な質問をするのも楽しかったです。若者に教えるという立場になるのが楽しいようで、色々と昔の話を教わったりもしました。

③ 求婚する

何もしていないおばあちゃんにさり気なく「ねえ・・俺との結婚の話だけど考えくれた？」と求婚のメッセージを日常に入れてみることもやっていました。人によって様々な反応が見られます。相手を選ばないと、人によっては冗談にならなくなるので気をつけないといけませんが・・。言っても大丈夫そうな人にはよく言ってました。

お年寄りはニコニコしてはいますが、いつも機嫌がいいばかりではありません。どんな温厚な人も、毎日に飽き飽きして体操をサボったりご飯を食べなかったりと色々と駄々をこねる時があります。そういった時に「結婚したら俺が面倒を見るんだから、いつまでも元気でいてくれないと困るよ」などと言うと頑張ってくれ助かります。

また求婚ばかりしても僕がつまらないので、時々は流れを変えています。同じような流れで、さり気ない瞬間に「実は俺・・好きな女が出来たんだ」と意味不明でも別れ話を切り出していました。その時は、適当に他の人を指差して「実は、向こういるおばあさんが好きなんだ」などと言うと、これもまた反応してくれる人は反応してくれるので楽しいです。

これも気をつけないと、認知症のある利用者さんなどは「そうかい、そうかい」とマジトーンで怒りが入るので気をつけないといけないですけどね。。

④ 下ネタは惜しみなく

じいさんばあさんは、基本的に下ネタ好きな人が多いように思います。僕は祖父母と下ネタなどは一切話さないので、こんなに年寄りは下ネタを言うのかと介護職に就いた時は驚きました。おばあちゃんなどは特に元気でした。

軽い運動がてら小さいボールで玉入れをして遊んだりするのですが、僕の股間ばかりを狙う人がいる訳です。当ててケラケラ笑いながら、「兄ちゃんソレ使えんなったらごめんなｗ」と言いながら嬉しそうです。そんなに喜ばれるなら、惜しみなく僕は股間を狙わせて差し上げます。

ただでさえ若い人が嫌がる介護業界。こんな事をやっているから若い女性などは普通に現場から消えるのかもしれませんね。

介護を始めたい方、転職を希望される方は勤務開始と同時にキャラを作ってしまえ

冒頭から書いてきた、お年寄りに対する冗談などは先輩がやっていた事を真似ているうちに身につくようになりました。僕は普段は冗談ばかり言うキャラでもないのですが、役者感覚で介護職員になりきっていた感じがあります。

仕事を始めたばかりの時に、オドオドしている自分を早い段階で切り替え、「冗談もいうキャラ」に仕立て上げていました。これから介護を始める方も、転職を考えている方も最初に固定したキャラを作り上げるのも楽に働けるコツなのかなとも思います。

ニート期間あり、介護経験ゼロ、資格なしといった怪しい物件の僕でも気軽に雇われていたりと介護業界そのものに高いハードルは設定されていません。仕事が無い社会と言われていますが、介護は露骨なまでに人材を求めてくるので、とりあえず社会復帰のステップに介護を狙うニートの方がいても不思議ではないと思います。

実際に、僕が通ったサポステや若者支援の場では介護に向かう人がそれなりに存在したのを覚えています。すでに介護系の資格等をお持ちの方なら1分で登録の「ＭＣ─介護のお仕事」など介護系の求人サイトを使えばハロワに行かずとも求人が見れるので試しに登録してみるのもいいかもしれませんね。

無資格の場合でも、ハロワなどにいけば募集している事もありますし、「無資格、未経験ですが応募させて下さい」と言えば、話を通してもらえる事もあります。

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