小学校を卒業するぼくへ宛てた母親の手紙を公開【22年前】
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ニートの親子関係 母親からのタイムカプセル
部屋の掃除をしていると、小6の卒業前に書かれたタイムカプセルが見つかりまして。平成に7年に書かれた手紙で、開封したのは20歳でした。
小6当時のぼくは、まさか将来じぶんがニートになるなんて思ってもおらず。超適当におふざけで書いていました。じぶんでも驚くほど「こんだけ?」と思うあっけない内容。
もう捨てたけど「将来のぼくは元気?みんなと仲良くしてるといいなー」くらいの内容。当たり障りなさすぎて、ブログの内容なら0点です。
でも20歳当時のぼくは、この内容にある意味救われていました。
引きこもりも真っ只中だったので、「やっほー!20歳のぼくはキラキラ輝いてますか!?将来のぼくはどんなことをしていますか?」なんて書かれていたら精神的に破たんしてたんじゃないかと思うわけで。
というぼくの話はどうでもよくて。
きつかったのは同封されていた母からの手紙。それなりに内容を込めて書かれていたので、読むなり母親に向かって「ふざけるな」と怒鳴った記憶。
「今の俺を見ても・・言える話かよ・・」とか言ったかな。将来への絶望と焦りからニートのぼくには受け入れられなかった母からの手紙。
ということがあったんですけど、捨てずに残しておいたのでよかったかなとも思うんですよね。(ブログ的な意味でw)
というわけで、母親には内緒で公開してみよーっと。封筒にシールを貼っているんですが、どういうセンスをしてるのかなというのは今になって思いますね。22年前とはいえ、おかんのセンスが酷いw
個人情報も書いてあるので、一部だけ削除して掲載します。
22年前の母親が、将来のぼくに宛てた手紙
1枚目
今日は3月11日(土)、6年〇組のおわかれ遠足の日です。
○○(遠足の場所)へあらたを送り出した後、コーヒーを飲みながらタイムカプセルへ入れる手紙を書いています。
私自身タイムカプセルへ何かを入れて・・・という経験がないので『6年〇組のタイムカプセル』ではあるんだけど、なにか自分が6年〇組の生徒のようにワクワクしています。
今日は文の構成・文体などにとらわれず、自分の気持ちを書くということに重点をおくことにします。
まずは卒業式をひかえて親の感慨を少し・・・
低学年のうちは、家の中ばかりで遊んでいて「おそとで遊んだら」といつもいっていた。アパートに1級上の○○君が引っ越してきてファミコン仲間となる。小学校3年の夏、○○君が大阪に引っ越してそれと時期を同じくして持病のぜんそくとつきあうようになる。
小学5年6年 ○○先生のクラスで自分のありのままを出して(ひょうきんで人にやさしく思いやりがあり・・・)学校生活を送る。
あらたは、それまでは自分のすべてを出していなかったと思うから学校でしんどい部分があったと思う。(私がそうだったのでよくわかる。)
それが、本人もいうように「この2年ははやく過ぎた」・肩に力がはいらず、先生とも友達感覚でおしゃべりができたみたい。(先生には、失礼かもしれませんが)
あらたくん、○○小学校最後の5・6年 ○○先生のクラスで個性あるクラスメートと過ごせてほんとうによかったね。6年〇組バンザーイ。
2枚目
○○小の6年間でいちばん心に残ったことは何?
お母さんがいちばんうれしかった事は・・・あらたが運動会の障害走で2度、入賞した事。その時の賞状はたいせつにしまっています。
いちばん悲しかった事は・・・あらたが、ぜんそくになって夜間病院へ吸入にいったり、入院した事。
私が感傷的になってこれを書いている横で、○○君(弟)はのんきにファミコンをしています。
ほかにも書きたいことはいっぱいあるのですが
「あらたくんは可能性をいっぱいもっている」ということです。
そのまっただ中にいるとわりと気づかないものかもしれないけど
お母さんぐらいの年代になると『可能性がある』ということはうらやましいの一言です。
失敗をおそれず自分がやりたい事を納得のいくまでやって下さい。
できる限り応援させてね。
次回の『6年〇組のタイムカプセル』が作られることを祈りつつ・・・。
H7.3.13
あらたくんへ お母さんより
1日で書けそうにも思うのですが、ちょいちょい考えながら書いたようです。書き出した日と、書き終えた日にズレが(笑)
とても良いクラスだったんですよね。ぼくが人生のピークは小学校の5~6年だったとか、どこかに書いたかと思うのですが。友達関係にも担任の先生にも恵まれておりまして。
珍しい世代というか、「あえてこのクラスだけで個別にお別れ遠足をしよう」という流れになったのもこれが最初で最後でした。他ではこんな動きは無かったかと思います。
ニートだった20歳のワシ、当時はこれを読んで親に八つ当たり
まあ、こんな内容(?)なので引きこもったまま無職になったぼくは開封時に泣きました。12歳の時と、20歳の時では状況が違いすぎます。
感動の意味で泣くのではなく、今まさにニートで引きこもっているじぶんに対して「可能性がある」とか言われてやるせない気持ちになりました。
別に20歳ニートでひきこもってたら可能性がなくなるわけじゃないんですけどね。
むしろ、35歳で家から出てない今の方が可能性に溢れてるくらい。20歳無職ニートって問題じゃないんですよね。
ただ当時のじぶんは視野が狭かった。それゆえに、激怒してしまい「こんな姿(ひきこもり)を見てどう思ってんだよ!」みたいに手紙を投げつけたわけで。
「ババアがどうにかしてろよ・・」くらいの勢いで、当時は封筒にすぐに手紙をしまいました。実際、今こうやってブログに文字をコピーしてますが、時間をおいてまともに親の手紙を受け止めらているわけです。
いちばん楽しかった学校(小学校5~6年時代)なのも重なって、ニートとして家から出られないじぶんと現実の違いに落ち込みました。
「人生どうしたらいいんだよ・・」とか、おかんに悪いなと思いつつもぶつけざるを得なかったですね。
ニートの暴言、引きこもりの絶望とか本人がどうしようもない状況にあるからこそ出ちゃうものだと思うんですよ。「まあ、だから許してやって!」とは言いませんが。
ひきこもって絶望すると出てくる、ぶつけようのない怒りってあるんだよなーと、この手紙を読むと思い出すのです。
ちなみにオチは無いです。今日も母親から「いい加減にじぶんの人生を考えて」みたいなことを言われたんですが。
「誰のおかげで家のパソコントラブルが解消されてると思ってんだ!」と言っておいてやりました。
クソババアが・・長生きしろよ。
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ここのところ話題になっているので少々意見を書いておこうと思った。