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元ひきこもりのオレが好きな女性にストーカーした、ぶっちゃけ話  規制法や警告スレスレ

 

 

 

三鷹ストーカー事件が話題になっている。

こういったストーカー事件の話題になるたびに思い出す事がある。

実は俺も、気がつかないうちにストーカーをしていた人間なのだ

 

 

俺は、「ひきこもりを脱出したきっかけ」をよく聞かれる。

答えとしては、「好きな女性に告白するため」という思いがあったというのが
大きくそれが一番の理由と答えている。

 

今回の話は俺が20歳だった頃の話だ。
当時ひきこもっていたが、毎日死ぬ事を考えていた。

 

しかし、人生における後悔を残して死ぬのだけは嫌だという気持ちが同時に存在した。

その後悔に当たるのが、先ほどの「好きな女性に告白したい」という想いだった。

 

好きだった女性に、気持ちひとつ伝えずに俺は死んでいくのか・・と考えると
何とも言葉にしがたい無念、切なさがこみ上げてくる。

 

どうせ死ぬなら告白して死のうをテーマに告白するための下準備が始まった。

 

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始めに告白目標である女性について触れておこう。

 

実はこの20歳の俺が告白したいと想い続けていた女性は
中学時代に一緒だった同級生Aさん(当時13~15歳)だった。

お気づきの方は分かると思うが、告白したいと思った時には俺と同年齢。そう、20歳。

 

すでに中学を卒業して5年は経つ。それにも関らず顔も見ていない相手に対して
中学生の面影だけを追うという幻想に俺は取りつかれていた

 
しかし、自宅内にこもりっきりな俺では何も起こせない。

 
ちょうど20歳の時期でもあったので、成人式にでも行けばまた逢えるのでは?と
考えてみたりしたが、仮に会えても無職な自分は見せられないというプライドで動けなかった。
しかし、成人式を過ぎた頃から、学生に戻る決意が固まる。この時1月か。

 

仕方が無い。人は怖いが、学生の肩書を得る為に通信制の高校に行く事にしよう。

この時点で告白作戦も決まった。
① 学生という肩書を持ち、学生という身分で想いを伝える
② そのためには、通信制高校が必要不可欠
③ 学生に戻ったら、彼女の友人関係を当たり、会わせてもらう
④ 会えたら告白する

 

雑に作られた目標ではあるが、人生初告白を目指し始動した。

 

 

 

彼女の今を調べるストーカーな俺

 

2月くらいだろうか。まだ無職だが、近所の同級生の友人を当たる事にした。
成人式に行ったであろうとされる友人には、色々訪ねた。

今までひきこもっていた人間が突然現れ、女性を探すという光景は異様だ。

 
「Aさんは成人式にいた?」

「全体で撮影などしてない?あれば見せて?」

 

 

また、Aさんと同じ高校を卒業した友人のバイト先を訪ねて、こんな事を聞いていた。

 
「Aさんの載っている卒業アルバムを見せて?」

 

「彼女は今、何をしてるか知らない?」

 
「Aさんの友達もいたでしょ?居たならその友達を教えて」

 
など、周辺からかなり細かく調べ始めていた。自分でも怖いが、この時はこんな感じだった。

 

書いている自分では、おかしいなと思うが、告白して後悔を吹き飛ばせば
もうこの世とおさらば出来て楽になるという感覚だった。

 

と言っても、ストーカー事件のように、相手を巻き込もうという発想とは違う事は確かだ。

あくまで想いを伝えたいのだ。 まあ、こういう調べる行為もダメなのだがw

 

今になって考えれば、かなり妄想も酷く危険な感じがする。
 

そうこうしている間に、彼女のしっぽすら掴めないまま通信高校の入学が決まった。

 

高校生活を送る中でも、彼女の事を考えていた。
何一つ情報が入らない。しかも俺は、ひきこもりから脱出して
高校にまた通い始めたのに・・これでは何も意味が無い!!

 

ひきこもりから脱出したという事実は、自分でもすごいと思うが
この頃は、告白するにも相手との連絡が取れないことに焦っていた。

 

友人たちのツテが全くない。告白は断念せざるを得ないのか?

しかし、諦めきれない俺がいた。

 

誰ひとり・・・俺と彼女を会わせられる人がいないのか・・・。

 

そう想えば想うほど会いたくなる。

 

これだけは、これだけは使ってはイケないという自制の念を込めて封じておいた
最後の手段に出る事にした。

 

 

もう、彼女の家にまで行って告白しよう!

 

 

といっても、なぜ家が分かるのか?と思われるかもしれない。それは中学時代に遡る。

 

担任の先生が大きな地図をクラス全員に見えるよう張り出し

「家庭訪問に行くから、自分の家に印をつけておくように」と言った。

俺は当時14歳。印をつけるふりをして、彼女の家を特定していた。

その後も、おぼろげではあるが、住宅周辺の地形を忘れなかった。

 

しかし、確定できる要素が無いと不安だと思い、彼女の自宅が本当に存在するか
確かめる為に捜索する事にした。
記憶だけを頼りに、こんな路地だったな・・こんな地形だったな・・と

自転車でくるくる回りながら接近する。思いの外、俺の記憶は正しかった。

 

 

頭の中に残っていた地図の場所と、表札が完全一致したのだ。

 

 

 

 

その日は軽く家を眺めて帰る事にした。

「これで、いつでも告白できる。あとは俺の気持ち次第だ」と安心したのか、ひとまずホッとした。

 

しかし、そんな安心も束の間。

通信高校での授業には興味が無かったので、彼女の事を考えていた。

いつ告白しよう。家を知っているけど、いつがいいだろう。
でも、こうやって考えてる間に彼女の家が引っ越しになったら!?

 

不安になった。その日、自転車で学校から帰る俺は
何を思ったのか、とりあえず、とりあえず家の前に・・と彼女の家に向かい走りだした。

 

そして、彼女の家に辿りついた俺は、引っ越しのキーワードにビビっていたせいか
勢いよく彼女の家のインターホンを押していた
もう押した、後戻りはできない。誰が出てくるのか。

 

大人になった20歳の彼女!? 学年でも飛びぬけて可愛かった中学生が
成人を迎えたらどうなるのか?期待と不安が混じり合う。

 

ひょっとするとお母さんが出てくるかもしれない。そんな事も考えた。

ガチャっと玄関が開いて、誰かが出てくる。

 

ふと見ると・・なぜ、なぜ俺は想定していなかったんだ・・・。

 

お父さんらしき姿が、目の前に立ちはだかる!
(以下、パパと表記)

 

一瞬で頭も真っ白な俺はひとまず「こちらはAさん(彼女の名)のお宅でしょうか?」と尋ねた。

 

パパ「そうですが・・・どちら様でしょうか?」

 

最初に名乗る基本を忘れていた・・。俺の失態イメージダウン。

 

俺「あ、すみません・・。あらたと申します」

パパ「それで何の御用でしょうか?」

俺「えっと、Aさんと中学の時の同級生でして、話したい事がありまして・・」

パパ「今、娘は県外でしてそれは難しいですね」

 

なんと大学に進学していたのだ。それも県外。

頭が良かった子なので当然だが家にいるものと思い込んだ俺の失態だ。
しかし、ここまで来たら何とかして伝えたい。

 

俺「電話番号を教えて頂く事はできないでしょうか?」(←真剣)

パパ「・・・それは・・無理ですね(困った顔)」

 

沈黙・・・・

 

俺「それでは、電話だけさせて頂けないでしょうか?」

パパ「ところで何の話でしょうか?」

嘘は付けないと思った俺は、正直に言う事にした。

俺「実は・・・好きなんです。Aさんが・・・」

パパ「・・・」

 

俺の初告白の相手は、Aさんのパパという衝撃。

 

俺「中学の頃からずっと好きで、想いを伝えられなかった事に後悔が残っていまして・・」

 

いきなり訪ねてきた男の言葉としてはかなり重く、どこの誰かもわからない
怪しさが半端ないと書いていて思うww

 

パパ「それは、ちょっと無理ですね」

俺「それでは、気持ちだけでも伝えておいて頂けますか?」

パパ「それならいいですよ」

 

しかし、直接俺が言わないと意味が無い事に気がつく俺。

 

俺「あ、やっぱり僕が言いたいです!!」

俺「電話だけでも!」

パパ「いや、お引き取り下さい・・」

 

こんな押し問答を20分くらい彼女不在の玄関先で続けていた。

 

ひたすら頭を下げる俺に、パパは口を開いた。

 

「それでは、1時間して来てみて下さい。娘に連絡してみますから・・」

一度、俺は家に帰った。一時間は本当に長かった。

こんなハラハラな一時間は後にも先にもこの時だけだ。

 

 

 

 

 

土下座する覚悟で連絡させてほしいと願い続けた時間だった。

 

 

そして家に帰りきっちり1時間して、再び彼女の家に出向く俺。

 

 

 

再度、インターホンを押すと今度はお母さんが出てきた(以下ママ)

「あら~どこの子?何年生の時に一緒だったの?」

ママは彼女にとても似ており、可愛らしいママという感じだった。
そして少しノリノリ気配。

 

ママ「まあまあ、こっちに入って」と玄関まで招いてくれた。

そしてパパも電話の子機を持っており、「これで話しなさい」と言ってくれた。

 

パパとママは席を外してくれた。俺は電話に出る。

 

俺「・・もしもし」

彼女「もしもし?あらた君?」

俺「突然すみません。覚えていますか?」(安定の敬語)

彼女「覚えとるよ!けっこう席が隣になったよね!」

 

そう。彼女とは運よく席が隣になることが多かったのだ。そして覚えてくれていた。
しかし、さっさと相手との話を詰めるべく本題に。

 

俺「それで、今日いきなりで悪いんだけど、ずっと好きでした」(唐突)

彼女「そうだったんや~」

俺「よかったらお友達になってもらえませんか」(安定の敬語)

彼女「・・・ありがとう。それが、今、彼氏いるんよ~」

彼氏がいる居ないに限らずアウトだと思ったが伝えた事に意味がある。

 

俺「そっかー。うん。ありがとう」

彼女「今何してるの?」

俺「色々あって通信の高校に通ってる」

 

この後の会話は記憶が無い。

そんな少しの時間でも、最高の告白が出来たと思っている。
俺は告白を終え、電話切ってご両親にお返しした。

 

その後なぜか、ご両親にも通信高校の話などをする事になり、少しばかり談笑した。
そして最後にパパとママはこう言ってくれた。
「今までは色々あったみたいだけど、これからは頑張ってね!」

 

 

パパとママの笑顔に見送られ、俺の初告白は振られるという形だったが
最高の思い出として幕を閉じた
振られて家に帰るチャリの感覚は今も忘れられない爽快感に包まれていた。

思いをぶつけた経験が無かったからだろう。

 

自宅に戻ってからは、自然と涙が止まらなかった。
この涙は振られた悔しさではなく、人生で初めて人に思いを伝えられた喜びからの涙だった。

 

 

 

 

告白したら悔いなく死ねると思っていた俺だが、この告白を期に考えが変わった。

 

いつか告白を成功させてやる。

 

この日、初振られを経験したが、その先に見えたのは希望の光だったように思える。

 

今も、Aさんとご両親のフォローに感謝している。
この家庭だったからこそ実現させてもらえた告白であり
対応によっては警察に通報されてもおかしくなかった

 

ちなみに警視庁の発表しているストーカー法令に照らすと

 

ア つきまとい・待ち伏せ・押しかけ つきまとい、待ち伏せし、
進路に立ちふさがり、住居、勤務先、学校その他その通常所在する場所
(以下「住居等」という。)の付近において見張りをし、又は住居等に押し掛けること。

 

ウ 面会・交際の要求 面会、交際その他の義務のないことを行うことを要求すること。
例えば、拒否しているにもかかわらず、面会や交際、復縁又は贈り物を
受け取るよう要求することがこれにあたります。

 

 

この2つが、俺の場合該当している。

俺は偶然にも恵まれた対応をしてもらえたが、やはり相手家族が恐怖に感じてしまえば
それはストーカーであり、立派な犯罪だ。

何が何でも告白したかった自分の想いは執念と呼べるものだった。

 

ちなみに、今も無職なのであの時の「がんばってね」は少々心に突き刺さる。
ストーカー行為との自覚が無かった頃を含む、管理人のプロフィールはこちら

 

 

ストーカーはダメ!!絶対ダメ!!

 

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不登校→ひきこもり→ニートから社会復帰しバイトをするも凡ミスを連発。たび重なるエラーで職場に居られなくなり転職を繰り返す。そんな中、仕事で頻繁に起こるミスの原因は発達障害の影響と発覚。復帰と挫折を往復して現在はニートの1982年生まれ。

ニートに至るまでの経緯を決して無駄には出来ないと考え「僕がニートになるまでの歴史シリーズ」で半生を書き散らかしている。ニート当事者の方、保護者の方、またその他の方に届けられる記事を書いていきたい。
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