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引きこもりに強行策は必要か。テレビタックルから考える

公開日: : 子供の立場

テレビタックルが騒ぎに。どうやら、「引きこもりの大人」を家から引きずり出す風景が流された事により、「人権侵害」に当たるなどの抗議があった模様。詳細はこちら。精神科医やひきこもり経験者らが記者会見をするまでに発展。僕も報道で知った。

問題の支援者が、どんな支援者なのだろうかと検索していたら、「あぁ・・そちらの方ね」という感じの方だったので納得。民間施設の支援だと結果重視になるので強引さも出てくるかと。親から頼まれてやってきた業者が、「ゴキブリ駆除」でもするような感じを受けたのは、僕が当事者だったからだろう。

親御さんがわらにもすがる思いで、子供の引きこもり問題を彼らに託す気持ちもわかる。将来が心配になるからね。「誰か助けてくれ!」の行きついた先が、こういった強行手段に出るところだったという話。

 

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引きこもりは第三者の介入があった方が解決は早い。だけど・・

両親と子供の間では、問題が均衡状態で先に進まない事は多い。親子の関係性、引きこもりの状態などを考えると専門家の意見がある方が良い。なので精神医学、カウンセリングがある。

ここで考えが浅いと「みんな働きたくないんだ!引きこもりは甘えだ!」の1行で完結しちゃう。こういう人の考えだと、「じゃあ、家から引きずり出そう!」で済んじゃうのでこれまた問題。これなら「腕力のある人」や、「声を張り上げて威嚇できる人」なら誰でもできちゃいますわな。

家から叩きだして施設に入れるだけの簡単なお仕事になりかねない。

それをテレビでやって、しかもそこから更生施設に入っていくものだから、専門家たちは警鐘を鳴らしている。「引きこもりを抱える親たちがこれを見て、正しい対処法と思ったらどうするんだ!」と。逆説的に言うと、これを正しいと思うから問題が解決しにくくなってるようにも思ったり。

多少過激にアピールする構成にもなってるので、一概にここがダメとは言わないけれど、褒められたものではないのは確かかな。この強行手段による働きかけは、第三者に頼んだというより「力」に頼ったものに近い。「力ずく」の解決を、求めている人にはいいんだろうけど、僕はこの方法は認めないし頭に無い。

強行策が通じる引きこもりのタイプとは?

 

支援は、誰にでもできるものではない。人の問題なので、当然ながら相性の問題もある。こういう人になら助けられたい、助けられたくないとか。強行してる人の経歴なんかを見ても、僕だったらこういう人は「邪魔」でしかないと感じる。下に画像出してるけど、経歴が僕とはまるで違うので。理解はできるけどね。

小5でタバコ吸って、盗んだバイク。傷害に、恐喝して退学とかむかしは悪かったみたいな人が、「引きこもりの何を語れるの?」という話になる。この人なりに引きこもりを社会問題と認識して、「何とかせねば」と思ってる事はわかるけど。

だけど、人によっては通じないですよ・・っていう話だ。

例えば僕が引きこもっている当時に家に来る。ごちゃごちゃと、部屋の前で何か言ってる。部屋に入ろうとする。この事実だけで、僕は反撃せざるを得ないと思う。時々テレビで「引きこもりやニートを更生させる!」みたいな特集で、この手の人がガンガンやってるんだけど、ある意味では事件になるんじゃないかと思ったり。

実際はわからんけどw でも切羽詰まってる人を追いこむというのは、仮に部屋を開けた瞬間にオノを振りかざされても文句は言えないように思う。もちろん、悪いのはオノを振り回す人だけど。

だから対話は必要であるし、引きこもり側の気持ちを重視せざるを得ない。「甘え」とか、「逃げ」の相手じゃなくて、精神的にもかなり病んでたりする人への対応になるんだから。そこから、絶妙な交渉ができる人が結果的にプロとして生きられる世界だとも思う。

大々的にメディアに宣伝しなくても、良い医者やカウンセラー、専門家はクチコミで広がるものだから

ヤンチャにはヤンチャ?

 

ただ、この支援者の方も「非行」してきた経験があるので、そういう人にはすごく通じるものがあると思う。義家議員とか、元不良で学校の先生になって、不良っぽい人の集まるところで成功した話は有名。

僕も、子供の非行くらい程度の範囲内なら許しておあげなさいとは思うけど、やっぱりやってきた人がいうのとでは意味が違ってくる。僕が言っても「おまえバイク盗んでねーじゃん!」って感じる子も多いんじゃない?「分かったふりすんなよ糞アフィリエイターが!」とか言われちゃいそうw

「俺も昔バイク盗んでさー、その時のバイクが~」って話せる人とは、人生が違うんだから。警察にお世話になる気持ちとか、捕まらないとわかんないじゃん。想像はできるけど。親が来て、警察に謝って泣く姿は見たこともないタイプなので。

違う意味で泣かせていますが・・。

引きこもりの子供にあった専門家の必要性

まとめると、子供の属性に合わせた支援者が必要だと言う事。世間的に知名度の高い人、有名な人であっても、すべての問題を解決できるわけない。外科的な目に見えるものなら、名医に見てもらうのがいいけれど、目に見えない問題は慎重にならざるを得ない。

テレビなので編集されてると思うし、しっかり対話はしてるとは思うけど、ドアを破って進むというのは考えものであった。

 

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