「働く自信がない自分」を無理をしてまで変える必要がない理由
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勝手に悩める人にメッセージ
ひきこもりやニートに「自信」や「自己肯定感」は大事です。これらの要素が、「外に出る」や「就職活動」に踏み切る”切符”の役割を果たすからです。
別に切符を忘れても、バスは目的地には到着しますが「ごまかそうとしてない?」と疑われる可能性もあります。事情を聞いてもらえたら問題ないですが、できれば切符持参で堂々と乗りたい。
そこで多くの人は「自信を持とう」と考えます。僕もニート状態にある人には、「何かやってみて、自信になる物を1つでも探す」を推奨してます。ただ、誰もが何かに取り組み自信をつけられるわけでもありません。
ここで失敗すると、自信のない人は「やっぱりダメか・・」とさらに悩みます。
僕も自信を持てそうな気がしては失っての繰り返し。一部の趣味には少し自信があるけど、働くことやお金を稼ぐとなると怖いのです。これを繰り返すと誰でも心が折れて諦めたくなりますし、挫折ルート入りで落ち込みもありますよね。
「一生、自信の無いままなのか」と。
でも、ここ数年はこういう自分を徐々に受け入れられるようになりました。「働く事に自信がない自分」は確かに辛い。だけど、ニートの僕には「自信を持つ」は最終目的ではないのです。
お金を稼いで、これからを生きられるかどうかが重要。いわば自信はオプションみたいなもので、現に自信が無くても生活してる人は多くいます。
自信はあるに越したことはない。だけど、いつの間にか「無ければならない物」にすり替わってる人はご注意を。「自信を持たねばならない」って発想はどこか病的なものを感じさせます。
また、僕には「自信がなくてもいいか」と思えるようになった理由もあります。ちょうど今の自分を受け入れられている現状を、クリアに表現してくれる本に出会ったので併せて紹介してみますね。
ニートは「自信なき今の能力」を永久的に継続すると思い込む
僕は名著だと思いました。テクノロジーの進化をメインに書かれた本ですが、中身は一般向けにわかりやすくなっています。「未来に先回りする思考法」という本からの引用です。
「案ずるより産むが易し」という言葉もありますが、できないと思ってやってみたら意外に簡単にできたという経験は、誰にでもあるでしょう。
自分の能力を過小評価しているケースもあるでしょうが、その多くは、時間の経過とともに自分の能力が上がることを判断材料にいれていないのが原因です。
何か目標を立てるとき、人間はその時点での自分の能力や知識を判断材料にして、自分がどこまで到達できそうかを試算します。「ああ、あそこまでならいけそうだな」と。
ただ、取り組んでいるうちにその人の知識だったり能力だったり、様々なパラメータ(変数)はアップデートされていきます。やる前にはわからなかったことがわかり、新しい知識を学び、頭をひねって工夫しているうちに新しい能力が身についたりします。
結果として、自分が当初考えていたことよりも多くのことができるようになっていた、というのはよくあることです。
わかりやすい内容で書かれていたので引用させていただきました。考察が鋭く20代で執筆しているのに視点が違うなぁ・・と感心させられながら読むばかりでした(笑)でも、読んでいて納得させられるケースが多かったのです。
結果論ですが、僕が自信の無いままネットビジネスに踏み切ったのも、こういう感覚に頼ったところがあります。今のままでは失敗しそうなのですが・・(汗)
それでも数年前に、恐る恐る手を出したときに比べたら結果は上向きです。「部屋で金を稼げるか!」と思っていたのに、いつの間にか「稼げるかも?」と気持ちが変わって開業届けを提出。
最初より、少しだけでも経験が増加していたり知識もついたからです。少し現状が変わるだけで、「無理だろう」と思っていたことが「もしかして?」に変化しています。
過去にも同じような経験がありました。
囲碁の覚え始め。すぐに「あ、これ意味わからん・・。強くなるどころじゃないわ」と思いました。ただ、遊びとして継続して結果的には4段まで進み、もう一歩で高段者か?というところ。
周りがぐんぐん成長していき置いて行かれるのですが、そんなセンス無しでも続けているだけで成長はありました。
どちらも、始めた当初は「どうにもならない状態」だったのに、能力が低い人なりにノビシロが隠れていたのです。隠れていたという表現は変かもしれません。そりゃゼロスタートなので止まるまでは伸びますよね。
詳しくは自分史で語っていますが、僕の無能人生にも潜在的には何かが隠れているようなのです。これは「今が悲観的な状態」の人にも同じ事が言えます。ひきこもろうが、ニートだろうが関係ありません。
過去も現在もきついかもしれませんが、「未来はさっぱりわからない」を前提に考える視点が自信のない人ほど必要になるのです。
家から出られない、就活できない、仕事が継続できない。これらは自信がないと悶えていた当時の僕です。今も続かないですけどねw ただ、これはその段階で絶不調な自分をベースに考えていた事に過ぎません。
自信を失い、将来が見えなければ「今がずっと続く」と思ってしまうのも無理は無いです。しかし未来永劫この「自信が無い状態や能力」が続く方がおかしいのです。人の将来は未知数なのですから。
仕事をゼロからやる以上、能力的に下がる事は無い
ぼくは仕事を辞めまくってますが、考えてみると気がついて無いだけで成長は繰り返していました。
会社で罵声を浴びながらも、成長は確実にしています。仕事も文句を言われながらも、増やされましたし覚えていました。仕事はできない男ですがw
今になって思うのは、「周りに認められない人は、成長がなかったように扱われる」ということです。こんなクソ社会なので、「お前はダメだ」と思い込まされて自信喪失している人は、僕に限らずいると思うんですね。
ぼくみたいに自分の能力に自信の無い人ほど、現在ベース基準から逃れられない傾向が出ます。
「ひきこもりニートに終わりが見えない」
「一生フリーターで正社員になれない」
こう僕は呪われたように信じていました。こんなところだけ信じるんです。
どの地点で考えても「今より成長しない自分」のみを引き合いに出すので、そりゃ落ち込むのも無理はないのです。今回は、ぼくのケースを折り込みましたが、読者さんは自分に当てはめてみてください。
現在と未来はたしかに繋がっているのですが、果たしてそのリンクは絶対に途切れないと言い切れるでしょうか?
何かを始める場合、そこは絶対にゼロ地点です。しかし、一歩でも踏み出せばそれは前進という成長なんですよ。この速度に個人差はありますが、周りに叩かれたからと言って成長なしと思うのは早計だということになります。
何かしらの影響を受けニートにならざるを得なかった人、働いてはいるけどフリーターとして不安な人生を送っている人が多い時代だと思います。
ただ、それが「自分の自信や能力から来ている」と思い込んでいる場合、必ずしもそうだとは思いこまない事が重要です。人の能力は20~30代で止まるようにはできていません。若くして「自信が無いから」と人生に見切りをつけるには早すぎるのです。
未来に向かって動いた場合、誰がどれくらい成長するかなど絶対にわからないのですから。
「自信をつけることより、自信の無いままでも何かやる」これからの時代は、こういう考え方がやってきてもおかしくはないと思いますよ。
僕も仮に今の作業がダメなら、また就活して働いたらいいと思ってます。能力低いかもしれないですけど、さすがにずーっとそのままなんてありえないので。
「ニートの本」ではないのですが、一般的な物事に置き変えられる話も書かれているので、興味のある方にはお薦めしておきます。
子供の頃の成長体験を思い出しても該当するものが浮かびそう。管理人あらたのプロフ。
■漫画ファンとしてレビューしています■
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