“死にたい衝動”に駆られるのは魔の交差点に入っているから。急ブレーキで減速して停止せよ!
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勝手に悩める人にメッセージ 自殺防止キャンペーン
「女子高生が校内で自殺」というニュースがありましたね。いじめの方向で調べているようですが、どちらにせよ残念な事になってしまい悲しい事です。「死ぬことはないじゃないか」と思う自分もいるのですが、こういった考えこそが傲慢で無責任な大人なんだろうなと考えさせられます。「死ぬことは無い」と思う大人たちが守れなかった結果なのですから。
周りの大人たちが「逃げる」とか「回避」の道を示せていれば違うんですよね。学校なんかに無駄な価値を付け過ぎた社会はおかしいんですよ。自殺しても誰も責任なんか取ってくれませんし「お悔やみを申し上げます」の一言で終わりですから。「甘え」だ「逃げ」だという言葉の暴力が、子供の世界にまで蔓延し過ぎてると思いますよ。
そんな自殺について考えていたのですが「死にたい」と思った事のある方は、少なからずここにいらっしゃるのではないでしょうか。僕のブログの性質上そういった苦境に陥った経験のある方も多いと感じています。
この「死にたい」という感覚は曲者で、個人差はありますがナメてると危ないんですよね。僕は自殺を図った事は無いですが、それなりに「もう死のうか」と追い込まれた程度の経験はあるので、自殺してしまう人の気持ちが分からないでもない人間です。
「死にたい」と思う事はかんたんな話で”病気”なんですよ
僕の経験上「死にたい」と思う気持ちには、段階を踏んで上がっていくと思っています。たとえば車で言うところのギアがあるんですよね。ほとんどの人は「死にたい」と思う事はあっても、実際にギアを入れる事まではしないはずです。ギアの入れ方は知っているけれど、行動には移さないみたいな。行動に移すと「死ぬ」ことがわかっているので当然ですが。
ただ、それなりにメンタルがやられていると心の中でギアセカンドくらいまで入れてしまう事があるように思います。実際に死ぬ事を想定するといいますか、具体的な自殺計画を考えるといいますか。行動に移さずとも、「どこで死のうか」と考えたり「死に方」を考えたり。でも、自分の死をイメージでも頭に描くのはもう普通の状態ではない病気なんですね。
この段階でもかなりしんどくて、「死ぬ方法」を具体的にイメージした経験のある人は相応の苦しみを抱えもがいた経験があるかと思います。たぶん、ブログのPVから見てこの段階に入っていた人も0ではないように思います。「いっそ死んだ方が楽」とか「何となく死ぬイメージが湧く」というレベルは行動していなくても脳が危険なんですよ。
酷い胸の圧迫感というか、追い込まれて追い込まれてどうにもできない状態というか。これは僕の体験の話を入れているので人によっては違うかもしれませんがキツイ事に変わりは無いです。ただ僕の場合は、その次に進むまでには至らなかったという話です。
「いのちの電話」に助けを求めたり、「死にたくないけど死にたい」と必至に親や医者に訴えたり。かなり病んでますね・・。
ただ、ここ(死にたい気持ち)を通過していけるのは、「人に迷惑を掛けてでも悪あがきしておけば、最悪の場合でも命は救われる」という知識を持っていた事は大きいように思います。強い自殺への衝動にぶち当たったのは、年齢的にも30歳手前くらいでしたし、子供たちが追い込まれるよりはまだ少し余裕もありましたので。
一瞬だけブレーキを踏めるかどうか
学生の自殺がある度に思う事でもあるのですが、彼らは人生視野での経験不足や、親や学校から押し付けられる常識にとらわれているように見えるんですね。僕みたいな大人でも常識に捉われて苦しむので尚更です。助けを求めた先に見える光景を想像しても、結果的には救われないと感じて自殺してしまうのだと思うのです。
また助けを求めるため子供の電話相談とか、いのちの電話とかもありますが、子供にとってはハードルも高いでしょう。「自殺を考える」とか「死にたい」という本音を話しても、電話越しで解決するわけでも無く、結局は周りの大人に頼るしか無くなるんですよね。周りの大人に安心して頼れるなら、最初から電話もしないという話なのですが。
「死にたい」なんて事を周りに言えなくて、他人に助けを求めてるのに元に戻されては本末転倒です。周りの大人が、いつでも何があろうと子供を守るという態度でいてくれたら、どんな時でも子供から話してくれると思うんですよ。大人の普段の言動から「この大人には、言っても理解されないだろう」と子供に思われたらそこで終わりなんです。
追い込まれて自殺という展開は、大人も子供もあってはならない事ですが、子供は未成熟な存在です。彼らは最低限、大人から守られて欲しいです。
本当に一瞬なんですよね。「苦しいからもう死んでしまおう」と行動に出るか、「ここを踏みとどまれば何とか生きられる」と行動を断念するか。黄色から赤信号に変わる瞬間、慌てて通り過ぎたくなる気持ちもわかるのですが、一旦そこでブレーキをかけてみると違うんですよね。「今死にたい」と思うなら、そこを踏ん張って次の日の朝に考えるとか。
とても苦しい苦しい道を歩んでいるとは思うのですが、その死にたくてどうしようもない一瞬を通過してしまえば精神的に回復した時に、あの時に死ななくて良かったと思える日がくるんですよ。たとえ「やっぱり死にたい」と思っても緩和されているので、少し考え方も変わっています。生きてさえいれば、やり直しはいくらでもきくのです。
学生だと、その一瞬を超える経験が不足しているが故に暴走して「自殺」という行為までストップが掛からないようにも思います。
「死にたい」「もう生きていたくない」「死んだ方が楽」などと、死にたいと思う事そのものは問題ありません。むしろ、その段階で何かしら危険を察知してくれている人間の優れた機能が発動していると思えばいいのです。「死にたい」と苦しんでいる人ほど、この世を全力で生きている人はいないと僕は思ってますよ。
死にたい思いをしてまで学校って行くところじゃないです。自殺を考えたくなるほど通わないといけない会社なんてないです。それは他者にとって良い道で、あなたには絶対的に合ってないわけです。どうしても死にたい人が、死にたい衝動に苦しむのであれば、別の生き方を模索する苦しみを体験してから考えても遅くはないです。
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Comment
「死にたいって言うやつは死なない」なんて嘘ですよね。
簡単に死にます。
自殺は悪いだ甘えだ重罪だ、地獄というオカルトまで持ち出して、更に上に書いた意味不明な「死にたいって言うやつは死なない」理論で「死にたい」という言葉すら言わせず追い込んでゆく。
私の場合、「死にたい」という言葉の意味は、「何も考えたくない」「意識をなくしたい」「何も感じない体になりたい」という意味であり、
どれも現実的ではないから一番現実的な「死にたい」が口から出ます。
私はいじめられて引きこもり、一度も働かず31になった人間ですが、
最近は「いじめた相手を殺す」という希望で死にたいという気持ちを打ち消しています。
不謹慎ですが、私は自殺できる人を応援しています。
尊敬し、羨ましく思います。
死ぬのは怖いです。その怖さに打ち勝てたのですから、自殺者は強者です。
死ぬまで苦しんだのですから、よく頑張ったと褒めてあげてもいいんじゃないでしょうか。
途中から何が言いたいのかわからなくて、自分の思ったことばかり書いてしまいました。すみません。
パンストフェチさん こんばんは。
コメント頂きありがとうございます。
>>私の場合、「死にたい」という言葉の意味は、「何も考えたくない」「意識をなくしたい」「何も感じない体になりたい」という意味であり、
どれも現実的ではないから一番現実的な「死にたい」が口から出ます。
おっしゃる通りだと思います。別に「死にたい」=「即死ぬぞ」と言いたいわけではないと思うんですよ。
問題なのは、その発言に対して言葉をそのままの意味で受け取る人が多いというか。
「死ぬ死ぬ詐欺」とか言いながら煽る人もいますが、
言葉尻だけ取って全てを理解したつもりなのか短絡的思考だなと僕なんかは思ってしまいます。
「キワドイ言葉を口にする人には何かしらの理由がある」という前提で考えられるような人間でいたいものです。
自殺については色々と考えさせられる話がありますよね。
何にしても、死ぬほど苦しいというのはやっぱり異常事態だと思います。
いえいえ、僕はおっしゃりたい事が理解できるので問題ないです。
またお越しくださいませ。