イケダハヤト氏の「新世代努力論」に共感した。報われない人は読むべき。
数日前に「努力」って言葉が大嫌いと書いたばかりだ。
本当に大嫌いなのだ。「努力」という単語を聞くと虫唾が走る。
そして、必死に自分は努力したと自分を肯定している人間が大嫌い。
今回紹介する本の著者である「イケダハヤト」のブログは、今いちばん面白く
混戦のブロガー時代に置いても頭1つ、いや2つ3つと抜けた存在感を放っている。
あまり世間に支持されない考えを持っている人だけど、俺は共感する部分を持っている。
しかし、困った。イケダハヤト氏も自分自身は努力をしているという。
好きな事をしている人間には「努力」を語る資格無しとまで書いた俺だが
考えは変わらない。複雑な気持ちだが、購入に踏み切った。
自分の考える努力論と、イケダ氏の努力論には微妙な誤差はある。彼は例外に認める(偉そう)
結論から言うと、彼は「努力」をしている。好きな事をしているが「努力」している。
なぜそう思うのかと言うと、引用させてもらってから書かせてもらう。
完全に自分の力だけで努力できるようになる、というのは不可能です。他者から認められる経験があってはじめて、人は努力できるようになります。努力というのは、生まれ持った素質では無いのです。他者によって、環境によって、運によって、後天的に身に付いていくスキルなのです。
ぼくは努力できる人間ですが、それは「たまたま恵まれていただけ」です。自分の力で努力できるようになったわけではありません。
あなたが努力できない人間だとしたら、それはたまたま、運が悪かっただけです。誰のせいでもありません。ましてや、努力できない自分を過度に責めてはいけません。たまたま、そうなってしまっただけです。そもそも「努力できない」と自分を責めている時点で、相当程度、努力できています。まずはそこから、話を進めましょう。
俺の努力論と似ているところがあるのかもしれない。
「努力」という単語の存在すら俺は否定しているが、もし「努力」という言葉が存在するとしたら、
イケダ氏の言うように環境ありきの問題で語る必要があると思っている。
成功してる本人は、努力できる理由は「環境」「運」そして「他者のおかげ」と言っている。
こういう言葉が出ると言う時点で、努力のずっと先にある謙虚さを感じる。
まあ、好きな事で仕事が成り立つ人の「努力」にはやや疑問が残るのだけど。
努力は自分自身で育んできたって思っている人が多いが、承認欲求が認められる
きっかけを周りが与えてくれ、さらに認めてくれた事実に気がつかない人も多く存在する。
最悪、承認欲求の言葉の意味すらわからない人もいるだろう。
ニートになるような人は、承認欲求が満たされるどころか叩きつぶされ
自分はダメ、俺はダメと永遠と思わされ支配を受け続けてるが多い現状。
社会不適応になるまでの過程を知らない奴が「あいつは努力をしねぇからw」と
断罪しているだけで、自己責任に追い込みすべてを他者のせいにしようとする。
断罪するということは簡単だが、救うことは容易ではないこともイケダ氏は理解しており
努力出来てないと思う人には「断罪せずにスルー」するといった対処法を書かれている。
何より断罪が無意味、無価値なことを知っているからだろう。
読んでいると、他者をものすごく包みこんでいる若者だなという印象。
「デキる社員って井の中の蛙でしょ?」で書いたけどある程度の
ポジションが獲得できれば、人間的に周りから嫌われてしまっているダメな人であっても
「自分はこの中ではデキる人」って現状を知っているだけで満たされる。
この手の人は、環境や運、人の助けで成り立っていると自分自身では思わないのでタチが悪い。
最悪、「努力してる自分が偉い」とまで思ってしまっているのだろう。
ここで、俺がこのタイプの人の努力を断罪することも
本当は他者の「承認欲求」を踏みにじっていて良い事では無いのはわかっているのだが・・・。
俺のような、何をどうあがいても「真面目だけど・・・一生懸命だけど・・・」
っていう、「だけど」の一言で否定され終わる層の人間には努力って言葉がキツイ。
自分なりの努力論に基づいての考えだが、勝手に周りに認められ満たされていく感じの人もいる
現実を見ていると、俺が嫉妬の渦に飲み込まれそう。
イケダハヤト氏のレジ打ちバイト時代の話に激しく共感
打って変わってこう言うことは絶対言っちゃダメみたいなのを書いていて共感したw
ぼくは大学生時代、百貨店のレジ打ちバイトをしていましたが、たとえばあの仕事を通して「あぁ・・・!ぼくは今、社会の役に立って、誰かの笑顔を生み出しているんだなぁ!働くことって幸せなことだ!」と実感することは、よほど敏感(鈍感?)でないと無理です。
レジ打ちにやりがいなんてないですよ、普通。単にお金がもらえるからやっているだけですし、周りのスタッフもそうでした。仕事に対するこのような姿勢は、古くから続く日本的な労働観とは真逆のものなのかもしれません。しかし、事実として、この社会にはやりがいを感じにくい仕事があふれているのです。それを忘れて「やりがいを感じることができないなんて、何事だ!すべての仕事は尊いんだ!」と憤るのは、たいへん鈍感であると言わざるをえません。
こういう仕事の内容については、世の中言っちゃいけないみたいな空気があるが、あるあるネタだ。
日本社会にはつまらない仕事や理解不能な作業に対する
「ありがたさを感じろ」の押し付け観念が本当に酷い。
世の中は働かなくちゃ生きていけない。社会に貢献しなくちゃいけない。働かない=ダメ
って前提の圧力があるからみんな嫌でも働いてるでしょ(俺は働いてないが)
その嫌々やる事を「ありがく思え」みたいな風潮が大嫌い。
逆に「嫌な事だけどやります」って言わせてやるくらいの風潮が日本を楽にするよ?
接客業とかでも、しんどい日、やる気が無い日ってあるでしょう。労働者の皆さん。
いいですよ。そんな日は、無愛想に「っしゃせー」くらい言えたら十分。
丁寧に深々とお辞儀して、笑顔を振りまいて疲れる社会だよ全く。
そういう嫌な日もあって当然じゃないか。人間だもの。
しんどい、嫌、面倒なことさせられてることくらい察してやれる世になればいいって
思うんだけど、「接客はしっかりするのがサービス業だろうが」ってウルサイ奴が
世の中多いので結局は無駄な愛想笑いで疲れる人が多い。
首絞めあいやってる先進国なんて日本くらいだ。
仕方なくやってんのに、そういう中で「やりがい、頑張れる自分」は酷ですよ。
店員さんに偉そうにしてないで、やさしくなろうよ日本社会。
努力と言う言葉は残酷だよなと読み終えて思う。
俺は、不登校、ひきこもり、ニートになってからは叩かれっぱなし。
社会復帰して仕事しても、誰も俺なんか「努力しないクズ」と思って必要としないので
「努力」に対する過剰なまでのいらだちは中々消えない。
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