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「亀田は負けろ!」と願える試合の希少性~空気を読んではいけない~

公開日: : 管理人の雑談

格闘家の青木真也選手の「空気を読んではいけない」を読んでみた。あまり格闘家の人に興味は無いながらも、青木真也という選手は注目させられる。イケハヤさんと対談していたのも面白かった。

どういう風に注目していたかと言うと、圧倒的にヤバい人なんだろうな・・という目で見ていたから。相手選手の腕を折って、ファックポーズなどは有名。あの行動に至った経緯も本に書かれていた。なるほど納得という感じ。

端的に「テレビだけ」で見ているとわからない部分が多いんだけど、青木選手の内面にフォーカスしているため分かりやすい。殺し合いのリングに上がるようなもので、常軌を逸した精神状態になっていたのも理解できる。

そんな彼が面白いことを書いていたので引用させて頂く。格闘技をエンターテイメントとしてどう考えるかなど、リング外のことにも言及していることだ。

 

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「あいつら負けろ!」「さっさと消えろ!」と思えるのは贅沢

はっきり言うが、プロは金がすべてだ。稼げない格闘技選手など、プロではない。 そういう思いがあるだけに、ボクシングの亀田一家は純粋にすごいと感じた。

40%を超える試合のテレビ視聴率(2009年の内藤大助VS.亀田興毅戦において、関東地区で43・1%を記録)は、日本格闘技史上に残る怪物的な記録。

大きな注目を浴びたことで、ボクシング界に大きな恩恵をもたらしてきたと言える。

 

まさに亀田家の一戦は、いつも見ていたのでよく覚えている。これに限らず「亀田一家の試合」となると空気は変わっていた。よくボクシングを知らない人でも「亀田は負けろ!」というムードになっていたと思う。

バイトしてた際に、ボクシングに興味のなさそうなオバチャンでも「亀田は負ければいい」と言っていたほど。国民の関心事にまでなっていたと言える。

亀田の試合前のパフォーマンスが気に入らなかった人は、本当に多かった。当時は、何かと挑発ばかりで、亀田一家は相手選手をバカにしたような言動が取り上げられていた。

僕を含めてこれらを見ていた人たちは、まんまとエンターテイメントに取り込まれていたと思うw

彼らの試合が決まるたびに、「今回は負けないだろうか」と画面を食い入るように見る。僕も例外なくわりと本気で、「こいつ負けたら面白いのに」という目で見ていた

しかし、これはすごく贅沢な話だとも本を読んでいて思った。「全然自分の人生とは関係のない人の負け」を必死で願いながら見られるというのはすごい事ではないだろうか?と。

青木選手の本を読んでいて初めて考えさせられる。今、そういう試合があるかと言われたら正直ないので

過剰なパフォーマンスに賛否はあると思うが、なければないでつまらない。誰が勝とうと負けようと、「ふーん・・」で終る試合が増えるだけに思う。

 

亀田一家の希少性

亀田一家によって、表舞台に出てきたボクサーは少なくない。亀田と戦った外国人もファイトマネーが支払われたわけだから、誰も損していない。自分たちでマーケットを生み出し、みんなを潤わせる。

あれこそプロだと思うし、格闘技界とテレビが関わった例としては、大成功モデルのひとつだと言える。当然、「一緒にするな」という現場の声はあるだろうし、良い面ばかりではないのはわかっている。

だが、亀田一家が出る大会によって、他の多くの選手も試合ができたということは見落としてはいけない事実だ。

 

一部の人にとっては「不快な思いをするだけ」という感想だろうけど、そういう人達も「こいつ負けろ!」という興奮は抱けたはず。

普通に生きていて、全く自分の人生に影響を与えない人の敗北を心から願えるチャンスなんて数えるほどしかない。

少なくとも僕は、亀田一家の敗北を願ったことはあるけれど、他には本当に記憶にないので彼らの希少価値の高さを今更ながら思い知った

今では亀田家の長男・次男の過去の舞台裏トークを聞けるが、話を聞いているとエンターテイナーとして無理をしていたことが出てきている。彼らなりの盛り上げ方を、自らプロデュースしていた点は評価されるべき事例だと思う。

 

「ただ勝てばいいわけではない」という事を青木選手は著書で書いているが、その通りで強いだけの選手では物足りなさを感じる。格闘技を見る以上は応援したい。そのためには「どっちが勝っても別にいいや」という状況をぶち壊す選手が必要なのだと思う。

好青年がデビューしてヒーローになっても「あっそう」という感じである。それよりも求められるのは、ガンガン調子にのって勝ち上がっている選手。さらに性格が悪そうなら叩くという楽しみが増える。

こう考えると、観客にとっては「空気を読んだ選手なんかつまらない」となるだろう。また「こんな奴はさっさと負ければいい」と思える選手の登場を願ってしまう僕がいる。

 

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