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「ナイナイのウチの村で働きませんか?」を見て考えさせられた就職の意味

21日に放送されたTBS番組「ナイナイのウチの村で働きませんか?」をチラッと見た。この番組、お見合い企画だけではなかったのかと思ったが、就職応援の企画もやっている様子。今回、なぜチラッとだけでも見てしまったのかと言うと32歳のニート男性が出演していたからだ。

放送の内容はこのニート男性が、ずっと無職のままであったが、人生を立て直すため仕事に挑戦するというもの。競走馬を育成する牧場で研修する姿が放送された。またもう一人、女性の研修生がいてお互いどちらかが雇われるという流れでもあった。(ヤラセの書き込みを見かけたけど、そういう事情までは知らないw)

 

結果は、ニート男性が就職するという話が決まって無事に企画は終わる。女性はまだ若かったので、残念だったねという流れだった。番組の構成的にも当然の流れだろうけれど「ニート卒業おめでとう!」という形で終わらせている。

ニートに仕事が見つかり、みんな万々歳という空気。見ていた人には本当に悪いのだけれど一言。

 

おめでとうじゃねーよ!

 

というのが、俺の感想だった。改めて世間のニートに対する認識と、俺のようなニート当事者の考え方のズレを感じざるを得なかった。テレビの企画に熱くなる必要はないが、理由は長くなるので続きで書いていく。

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就職=ゴールは昭和の価値観

 

俺はずっと仕事に就いては辞めてを繰り返してきた。また、俺に限らず就労からの挫折経験を持つ人は、かなり存在するのではないだろうか。

少なくとも俺のようなニート経験を持つ人は就労したとしても、ずっと継続しているかと言われたら必ずしも「元気に続けています」とも言えないのでは無いのだろうか。そういった場合、就職を祝われても何だか複雑な気持ちでしかなかったりする。

俺は何度も仕事に就く度にテレビでのリアクション同様に「おめでとう」とまるで難関大学にでも受かったかのような言葉を浴びてきた。親などは、仕事が決まるたびに「安定した道に乗った」ような扱いを俺にしてくるので非常に迷惑を被っている。「全然まだ安定してないし、むしろ不安定だわ」と。

 

祝ってくれる人の言葉には、特に深い意味は無いのだろうけれど、俺からしてみれば全然めでたい話ではない。仕事に就く事が出来なかった自分に仕事が見つかり、就職が決まったという事実は確かであるが、ここまでだけでは仕事をやっていく自信も無ければ、今後も続けていくと決まったわけでもない。

最悪は3日後に辞表を届けているか、バックレているかもしれないのだ。仕事が決まった事そのものを喜ぶよりも、その後に続いているかどうかが大事なのだ。少なくとも、そこで祝われる必要など俺には全く不要と言ってよい。プレッシャーになるだけである。

例外的に、1年や2年続いた時に「けっこう続いたな・・」と軽く触れられる程度が一番うれしかったりする。就職することで、すべて問題が片付いてしまうという風潮に押し込むのは勘弁願いたい。

 

また、現代を生きる感覚からすれば就職が出来たからと喜ぶ時代でも無いと思う。これだと、いつまで経っても「日本社会は就職すれば物事が解決して万々歳ですよ」と言っているようなものだ。ここから先に進んでないような気がして、俺はこの風潮は早く無くすべきとまで考えている。

 

ニート問題も含めているが、労働社会のシステムは就職すれば終わりでは無いという認識を早く持つべきである。もう昭和の名残などどこにも無いのだと捉えるべきだ。

 

就職がゴールという風潮の危険性

 

今の日本社会は、とにかく勉強して好成績を叩きだして、高学歴を手に入れ、大手企業や公務員として勤められれば不安な現代社会において、安心に近づけるルートだと信じ込まされていたり、信じていたりする。確かに、その通りでもある。

大手や公務員など、簡単に潰れそうにないところに就職する事も大切だろう。しかし、この先行き不透明な現代にも関わらず、安全神話が昔からずっと変わらずに価値観として存在しているのもどうなのか。

 

大手だろうと潰れるし、公務員であろうと郵政民営化などの事例もあっていつ何が変わるかわからない。それにも関わらず、いつまで経っても「就職した後」の事に重点を置かれない労働社会の在り方とはどうなのだろう

就職が出来たのでメデタイという話だったのは、ひと昔前の就職さえしてしまえば会社は潰れないし安心という価値観の元に存在したに過ぎない。

 

これからの時代は、就職したら終わりではなく、就職してどうするのかを考えるべきである。少なくとも就職して終わりでは無いのは分かっている。今の若者は、仕事の継続が出来なくて情けない、昔は続けてナンボだったという話もあるが、昔が就職=安心の図式で成り立っていただけに過ぎない。

 

就職しても今は先が見えない。だからこそ、この先行き不透明な時代に就職したから何となく安心出来るで終わらせてしまってはいけない。考え過ぎて俺のように動けなくなってしまうとマズイが、就職したらしたで次の事も考えようという風潮にシフトしていくべきだ。一社に身をささげて尽くす時代はもう終わる。

 

あらたメディア管理人は就職したらどうするの?何を考えるの?

こう言う事を書いていると、「どうせブログ更新と口だけで、あらたメディアの管理人は働かずにニートでいるつもりなんでしょ」という見かたもされるかもしれない。確かにその通りで、今のところはまだ働けないので、その見解は否定しない。しかし考えている事があったり、構想している将来図はある。

 

ここからは自分の話だけになるのでよろしければもう少しだけお付き合いくださいませ。

俺は次の仕事が見つかったとしても、よっぽど好きで飛び込んだ世界でない限り、本気でその仕事に取り組もうという考えがあまりない(数年前までは、就職させて頂いた以上その会社の為に尽くさねばと考えていた。あの頃の俺はどこ行った・・)

 

というのも、24歳くらいから少しずつ社会に出て、バイトやパートで働きながら学んだ事が1つだけあるからだ。もうこれは肌感覚でしか無いのだけれど、俺は安定しそうな正社員の位置や、同じところで延々とお世話になるとか・・そういう人材にはなれないという事がわかった。

 

何故かというと、能力が人の何倍も下回っているという事に気がついてしまったからである。これは頑張れば何とかなってしまうレベルではなく、脳の異常とかそういうレベルに差が出来てしまう。発達障害の影響なのか、単純作業をしてこなかった反動なのかもよくわからないが、誰でもできる仕事ですら遅れを取る傾向がある。

頑張れば頑張った分、職場ではテンパってミスを起こし、積み上げてきた自分の実績や仕事ぶり、周りからの評価をひとつのミスでガタ落ちさせてきた。もう漫画のレベルで失敗してきている。

 

こういう事から、一つのところでは、おそらく持って数年。その数年を凌ぎながら、また辞めてしまっては別の仕事に移行するような仕事の仕方をする可能性も大きい。働き方も派遣会社などから移動しながら定職につけない感じの人みたいな。この派遣などでも、継続する事がなかなか難しかったりもするが・・。

でも、逆に色んな職場を移動してきたせいか、仕事を転々としている人にもたくさん出会った。彼らは、転々と仕事を変えながらも生活できている事は確かである。彼らの人生の先まで考えるとわからないが、そういう生活スタイルが実際に存在する事を俺は知っている。

「転々する人生は終わり」というのは、あまり真実味の無いデマのようにも思えたりしている。もちろん転々と仕事を変えないに越した事はないが、それが出来ない人もいるというのは俺の生き方が物語っている。

 

俺はこれまで毎回のように、無理気味に仕事を続けると脳のスタミナが減って行き、気がつけば職場で病んでいた。鬱状態もあれば、ストレスから強迫性障害などを引き起こしたり、不安定な人間に必ず陥ってしまっている。

このような状況から、俺は仕事はもちろん頑張る事が前提であるが、就職できたからと言って安心してはいけないのだという事も考えるようになってきた。自分は他の人と違って、同じコミュニティに長く居られない。

 

病んで心療内科にもお世話になったりしやすいという傾向を加味すると、今後の働き方は就職+α収入が必要なのだと考えるようになった。これが今のところ俺の生きるイメージ図で、まともにフルタイム働くのではなく短時間就労+α収入を目指すべきだと考えている。一つの職場で、がっつり稼げないなら別で補う考え方になる。

 

生きていきやすい環境は自分で作るしかない


俺は今のところ、就職もして収入源を確保しつつも、他にも別口から収入を確保しなければ生活を続けるのは困難であろうと考えている。今後どういう形で収入を得るかわからないが、今のところネットでの収入確保の道を考えている。まだ勉強している段階だが、就職して会社で働き続ける自分よりは生存イメージが湧いてくる

 

また気心の知れた知り合いに、パソコンを使った自宅でも出来る内職業なんかも誘ってもらえたりもしているので、自分が病み腐らないような仕事環境を作る事にも頭を使ってみようと思っている。自分なりに働きやすく稼ごうと思えば稼げる環境と言えばいいだろうか。

そういう意味では、俺にとっては就職する事というのは逆に避けなければいけないくらいの道なのかもしれない。これまで自分の頭で考えて、自分が如何に生きていきやすい環境を作るのかという事に関しては全く考えていなかった。とにかく就職すれば決着がつくと思っていた自分が間違っていたとも言える。

 

ハローワークなどで見つけた企業に就職することが俺に取ってゴールでは無い変わりに、自分なりの収入源を確保する術を見つけるという事が、本当の意味で自分の就職だと思っている。人の作った職場には、人のルールがありその中で働くには、俺のような能力不足しやすい立場の人間はかなりの不利を受けてしまう。

発達障害やら、強迫性障害やらの事情が重なって社会に適応できない部分はあるが、適応が出来ないなりの自分の生き方を探さないといけない。自分にとっての収入確保は、企業に就職して継続しなければならない考えにさえ流されなければ、少しは見えてくると思っている。

 

ニートに限らず、常に会社で苦しみながら働く人にも同じ事が言える。会社だけに身を委ねて給料をもらい生活するとなると、どんな事にでも従わなければならなくなりがちである。少しでも、自分なりの生きる道を作るに越した事は無い。職場を一か所にこだわると、精神的拘束もかなり酷いのは間違いない。

これからの時代に使われる「就職」と言う言葉は、「自分なりに生活を安定させられる」という状況を指すようになるほうが、社会や労働者にとってプラスだと思う。

 

お薦めの本

有名なphaさんなどは、ニートというより活動家みたいな仕事をされています。何事にも創意工夫をされていて、ニート状態とは言えないですが面白い本でした。今はさらに生活拠点を増やされているようで、本を書かれた頃よりも活動幅を広げておられるようです。ニートじゃないwというツッコミも入るレベルでご活躍中。

 

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