企業は給料を求人票に月給●●万円とか載せてないで交渉制にしろ
疑問だ。今になって初めて疑問に思っている。世の中の全てとは言わないが仕事のほとんど・・少なくとも俺のやってきた仕事は全部該当する。
給料ってなんで最初から決まっているんだ!?
すぐに仕事を辞めながらも俺の勤めてきた職場の給料制度は、バイトやパートなら時給で会社員なら月給、固定給と最初から決まっていた。これに関しては「当然の事を言ってどうした?」と思う人と、「そうでもないけど?」と思う人に分かれるだろう。
後者の人たちよ、その思考はすごく幸せな証拠だから誇りに思うと良い。残念ながら俺は前者だ。
なぜこんな事を書いているのかと言うと、世の仕事のあり方そのものがやっぱりオカシイと思ったから。もともと俺は社会に対して、不平不満が溜まりに溜まっているので、社会をdisるのは毎度の話でもあるのだけど。
でも給料に関する制度や体系はオカシイよ絶対。何が変かと言うと、「給料は会社側が決めた金額が基本ベース」という前提を無意識に受け入れさせられ過ぎている事にある。むしろそれが普通と言ってしまうのが社会なのかもしれないがオカシイと思う。
求人の時点で給料が決まっている社会に違和感
ハロワでも、情報誌でもいい。仕事の求人は募集される段階で、給料がほとんどの場合は明記されている。これは当然と言えばそうなのだけど、「当社は月収30万円稼げます!」「安心の固定給25万+出来高払い」「幹部候補生は最初から手取り~」など色々あるけれど、とにかく最初から不動の給料体系が決まっている。
もちろん仕事に応募したら、確実にその金額の給料に決まる訳でも無いし、会社によっては”応相談”なんて文字が記載されているケースも多くある。でも応募した時点で、求職者はおおむねこの給料金額に同意したとみなされている風潮があるような気がしないだろうか。
面接になったら応相談とは名ばかりになる。むしろ給料が想定より下回る事はあっても、上回る事はまず無い。「金の話は汚いからするな」と言わんばかりに、給料の話はサラッと流されるしか俺は経験が無い。そして「お給料はどれくらいを希望しますか?」では無くて、「給料は○○になります」と一方的に告げられるのが当たり前だった。
求人誌を見て応募しただけで、給料に納得している物と同意している空気は何なの?
「そこで交渉すればいい」と思われる方には分からないかもしれないが、その空気感が無いんだ俺の行けるような職場には。むしろ「採用して頂いているから金の話はしてはいけない」みたいに俺は思っていた。しかも軽く説明をされても、最初は研修期間で安く見積もられてる事多いし。「新人は交渉する立場に無いんだぞ」という感じだ。
プロ野球選手などであれば、交渉そのものが基本なのは有名だろう。そんなプロ野球の年俸交渉でさえ、少し前までは代理人制度そのものが無かったりした時期もある。そんな風潮なので、最初は「代理人を連れてくるなんてありえない」という球団の上にいる人間の意見もあったりしたのを覚えている。風潮はおかしな方向に働くとただのカルトだ。
誰が金に汚いの?企業でしょ!
そもそも給料を交渉無しに決めてしまう背景には「金の話はするもんじゃない」という”金の話は汚い”という部分が前提になっている事も多い。しかし「お金の話が汚い」のでは無くて、「経営者側が金に汚い」と交渉の余地すら与えられないから気を付けないといけない。
なぜこんな事を考えているのかと言うと、この間から少しずつ人にお金を払って仕事を頼む体験を始めたからだ。ランサーズに自分がやる予定だった作業を少量だけ賃金と引き換えにお願いするサービスだ。(参照記事)
こういう場で、人に仕事を頼む中で給料について考える機会があった。
例えば俺が「部屋の掃除を給料500円でして下さる方」という募集を掛けたとする。それに対して、仕事をしてくれる方々から「それでは私などはどうでしょう」と掃除に対するアピール文章と見積もり金額を送ってくる。仮想の面接みたいなものに見えているのだけど、ここで気になった。誰も俺が最初に出すと言った金額以上の給料は求めて来ない。
まあ、そうだと思う。俺も部屋掃除には500円までと決めて募集しているし、応募者もそこまでしか出せないと理解している。でも、これはこちらの提示金額の話で、別に権利としては応募者から「私は掃除会社でリーダーに登りつめたベテラン主婦です」などと言いながら、周りと違うから600円にしてくれと応募してきてもおかしくはない。
断るかどうかは採用側の話。言うだけならタダなので、交渉の余地というのは非常に大事なように思う。ベテラン手当は主張して良いだけのスキルでもある。今の求人制度では、資格やスキル、経験者を求める状態だけれど、「じゃあその分は交渉で出しますよ」的な空気がまず無い。せいぜい法的規約に触れない為の手当加算をするくらいだ。
「金の話は汚いので濁す」という風潮を逆手に取って、雇用主たち経営陣は安く労働者を買いたたいている現状があると言う事がわかる。ネットという環境で面と向かって話す必要の無いランサーズでこれなら、対面で金の話なんて出来ているはずが無い。交渉余地の無い会社に恩義を感じ、一生懸命その場でずっとやっていこうと思えるだろうか。
何を仕事に始めるにも、始める前に給料を決めてしまうと上がりにくい。最初の段階で交渉の余地がある社会の方が健全だと思うけどな。
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Comment
いろいろあった自分を変えたくて、
かなり遅いですが大学に入学しました。
普段は勉強しながら、
人間関係の特訓で、様々な場所に出かけるようにしています。
自分の場合は、学校という軸が出来たことで、
何もなかった以前よりは状態マシになったかなあと思います。
食い扶持が稼げるぐらいには将来
働けたらなと思ってます。
体壊すようなことだけは絶対しないつもりです!
ここを見つけられて、少し気持ちが楽になりました。
ありがとうございます。
またおじゃまします!
ぷるぷるさん こんばんは。
大学に入学されたとの事で、これから人間関係も含めて色々と学べるといいですね。
軸となる場所を作られたのは良い事だと思います。
また、ここを読む事で少しでも気持ちが楽になったようで僕も嬉しいです。
またお時間がございましたらお越しくださいませ。