*

「強迫性障害のパソコン恐怖」に困る3事例と対策(曝露反応妨害法)

以前から自分は強迫性障害であると書いてきたが、最近パソコンを使っている時に起こる不安症状がしんどい。同じような人はいないのかと検索したところ、自分と似たような症状に苦しむ人はいくらか存在した。そして確信した。自分と同じで強迫観念によって、パソコンに関わる事を制限されている人が一定数は存在しているという事を。

どんな症状かと言うと、次のような強迫観念だ。

 

★パソコンに入力したデータ文章に誤りが無いかを延々と確認する(参照記事)

★各種セキュリティやパスワードが脆弱な気がして不安になり設定変更を繰り返す(参照記事)

★画面エラーや不具合が出ると、故障した気がして何度も工場修理に出してしまう(参照記事)

 

このような症状がネット上には悩みとして上がっていた。

パソコンを使う以上はどうしても起こりえる機械的なトラブルや、人間の起こすミスはどうしても出てくる。しかし問題はパソコンにおける強迫症状が出る場合、そういった面を過剰に意識してしまうという点だ。

 

自分もこういった症状に該当しており、文章への異常なまでのミスを恐れるがあまり、無駄と分かりながらブログ記事を1つ書くのに5時間以上は必ずと言っていいほど時間を掛けている

これはブロガーとして、致命傷とも言えるので何とかして改善したい。パソコンに触れなければいいのだが、この時代を生きるにあたってパソコンを排除した人生は非常に考え難い物がある。今回は、自分のパソコンにおける悩みと、解決しようとしている対策法を事例としてまとめておく事にした。ケースバイケースで役立てて頂ければ幸いだ。

 

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1記事に5時間も掛かる理由

記事作成に5時間も掛かる一番の理由は、文章作成の手順にある事はわかっている。わかっているけれど強迫観念に支配されてやめられない。その作成の手順はこうだ。自分は「① 下書き→②校正→③最終チェック」という3度手間で作っている。

 

いつも思った事を、ブログ記事として書き連ねているが読めた物では無いものが生まれている。書いたばかりの原稿を読ませて差し上げられればいいが、日本語として成立していないので自分ですら読みにくい。(この段階で2時間は消費)

いきなり話をまとめる力が無いため、下書きのような位置づけに時間をまず割いている。

 

そこで下書きを終えた後に、校正して読めるレベルに編集する。文章に自信が持てないので、お見せできるレベルかどうかの判断に時間を取られる。そんな自分なのでべスト中のベストを尽くせたかどうかが気になって不安で仕方が無い。完璧でありたいと思えば思うほど緊張して先に進まなくなる。

自分なりに読みやすいか、誤字脱字は無いかを中心に読み返して確認しながら訂正を進める。キツイのは、たった一行の文章チェックでも気になり始めるとその1行を往復してミスが無いか数分かけて確認してしまう事だ。脅迫行為を象徴する行為だが止められず、消費時間はかなりのものに・・。(ここでトータル4時間は消費している)

 

ここまでくると、ようやく投稿できる状態のはずが、今度は冒頭で取り上げた内容のような不安に襲われえる。ブログに書いた内容が、思いもよらぬ事を書いていないか不安になってくる。例えば銀行口座と暗証番号を自らブログに掲載していないかなど、ありえない不安が脳裏から離れなくなる。

被害妄想みたいで冗談のような話だが本当なので困っている。(これで全体的に5時間ほど使い1記事が完成する)

 

人によっては「何時間かかろうといいじゃないか」と思われるかもしれないが、強迫性障害の苦しいところは確認したくなくても確認しなければならないという不安が襲いかかるところにある。悩みとしてネット上に書かれている人々も、相当な苦しさを抱えながらパソコン生活を送られているのだろうと自分の事のように理解できる部分がある。

自分は、好きでブログをやったりパソコンをしているが、仕事でやらざるを得ない環境に置かれている場合は苦痛そのものだと思う。自分も、以前の仕事では手書きの書類ですら、ミスが無いか苦しんだので理解できる。

 

対策  好きな事をする際に起こる強迫観念は受け入れる

自分は、ブログを初めてまだ1年も経っていない。最初は、なぜ自分の好きでやろうとしているブログにまで強迫観念が付きまとうのかと悩んだ。しかし考え方によっては、ラッキーとも考えるようになった。

それは、試したかった治療法でもある「曝露反応妨害法」を試す機会が与えられたと捉えられる事だ。

 

曝露反応妨害法」をざっくり解説しておこう。

 

 

*通常、強迫観念が起こると確認したくなるが、この曝露反応妨害法ではあえて確認をしない。なぜなら、一度確認するとその場の気持ちは落ち着くが、またいずれ強迫観念に襲われてしまうだけの一時しのぎに過ぎないという事だからである。

「曝露反応妨害法」は、こういった一時しのぎの解決法では無く、強迫観念に慣れさせていく方法であり、これにより自分の力で不安を解消して自信にも繋がるというやり方である。(参考記事:下山研究室)

 

大概の強迫行為は自分の場合、ツラ過ぎるという理由で向き合えなかった。なので困る場面を避けるのも一つの手なのだけど、回避を続けて症状が緩和されていない自分の現状も一つの事実なので、荒療治になるが「曝露反応妨害法」が試せるチャンスだと思う。

これは好きなパソコン相手だからこそ出来る話で、パソコンやブログが嫌いなら回避するためやろうとも思えなかったと思う。自分の好きなモノに降りかかる強迫観念であれば、少しずつ向き合えそうだ。そしてどうしてもツライものは避けるというスタンスでやっていこうと考えている。

 

終わりに ~強迫性障害の解決法は引き続き試す~

自分の強迫性障害の症状について、以前から試している克服法とその後についてもレポートしておきます。

2ちゃん式強迫観念の解決法は、自分の場合は効果が出やすいケースと出にくいケースがあるようです。落し物が怖いので確認するなどの行為に対しては2ちゃん式の効果は高いけれど、他では効果が薄れるなど安定して結果を出すにはまだ至っていません。

今回の記事の内容や、この2ちゃん式の解決案から考えるにベストな強迫性障害の克服法は一つのやり方だけで治そうとしないという事が自分の場合は必要なのかもしれません。「このケースではこの対処法が有効だ」などのように、ケースバイケースの対処法を見つけた方が自分の場合は早いようにも思えました。

人によっては固定した方が良いので、個人差はあるかと思います。

 

また何か進展がありましたら、レポートで自分の克服法を書かせて頂きます。ご閲覧頂きありがとうございました。

 

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Comment

  1. 74 より:

    通りすがりの者です。僕もブログをやってましたが時間掛かかりますよね(笑)
    書いて公開した後も誤字脱字をチェックしたり、リンクを確認したりしてました。最近はツイッターに切り替えて楽になりましたが、それでも1ツイートに10分くらい掛かったり(笑)
    そして、このコメントを書くのにも時間が掛かる。無理に書かなければいいのに、思いついちゃうと書かずにはいられないw

    • あらた より:

      74さん こんばんは。
      コメント頂きありがとうございました。

      すごいおっしゃっている事に共感します。1ツイートに10分使うは「あるある」ですよね(笑)
      リンクの確認もわかるなぁ・・w  「念のため」確認がすごく多いみたいな(笑)

      そういった中でも無理してここに書いて頂けた事に感謝いたします。74さんのコメントを見る事で、同じような事で悩まれる人が「自分は1人じゃない」と励みになる部分もあると思うんですよね。お互いに無理のないパソコンライフを送れるといいですね。ありがとうございました。

  2. さくら より:

    ほえ〜何時間もかけて記事を作られているんですね!

    自分と重なることが多く記事を参考にさせていただいていますが、とても分かりやすく読みやすいです。
    何時間もかけて記事を作られているのを知り納得です♪
    有益な情報をありがとうございます。

    私も何時間という程でもないですが、読み返し書く癖があるのでわかります。
    親から押し付けられた完璧主義は辛いですね…。

    でもこんな良いコンテンツがあるのはあらたさんのしっかりした性格からだろうと思います♪
    これからも頑張ってください(●´ω`●)!

    • あらた より:

      さくらさん こんにちは。
      コメント頂きありがとうございます。

      そうなんですよ・・時間が掛かって仕方が無いのです・・。記事の見た目ではそこまで時間をかけるポイントの無いブログなのですが(汗)

      そういった中で参考にしているとお褒めの言葉を頂けるのは嬉しいです。ありがとうございます。読み返すのも適度ならいいのですが、何往復もしていると消耗度がハンパないです(笑)

      ブログその物は好きなのですが、確認行為で疲れるためどうにかしていきたいところです。しっかりした性格・・から来ている強迫行為だといいんですけどね(笑)

      応援コメントありがとうございました。
      またお立ち寄りくださいませ。

管理人:あらた


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不登校→ひきこもり→ニートから社会復帰しバイトをするも凡ミスを連発。たび重なるエラーで職場に居られなくなり転職を繰り返す。そんな中、仕事で頻繁に起こるミスの原因は発達障害の影響と発覚。復帰と挫折を往復して現在はニートの1982年生まれ。

ニートに至るまでの経緯を決して無駄には出来ないと考え「僕がニートになるまでの歴史シリーズ」で半生を書き散らかしている。ニート当事者の方、保護者の方、またその他の方に届けられる記事を書いていきたい。
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