一途な正社員に死亡警報。10年も同じ会社で働いてどうすんの?
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ニートにならない為に考えたい事
「自分には特別なスキルも才能も無い」という人が”100万人に1人の存在”になる方法をご紹介します。正社員を目指してた頃の僕に伝えたい本に出会いました。
「藤原先生、これからの働き方について教えてください。 100万人に1人の存在になる21世紀の働き方」という本なのですが、不安定と言われている現代社会を生きるヒントが書かれています。
内容はシンプルで、変化の速い社会でこれから生き残るには「周りと同じ事しかできない人材は価値がなくなる」という話です。
これまでは、周りと同じ仕事ができる人材が重宝されていました。勉強して良い学校・会社に入り協調性を発揮して働ければ良しとされてきました。会社には終身雇用があり、与えられた仕事をキチンとこなせば給料がもらえるという「正解」があったからです。
しかしこれからは、個々で考えつつ、与えられたことだけでなく付加価値を付けた働き方のできる人材が重視されると藤原氏。目まぐるしく変わる情勢の中、新人教育ができない背景があります。即戦力しか取らない会社が増えたのも、同等の理由に該当すると思います。
もう正解がない時代なんですね。旧来の「正解思考」で仕事を考える人はあっという間に消える可能性すらあるのです。一途に勤める事が必ずしも正解とは限りません。終身雇用の崩壊、大手のリストラ。もうとっくに「正解人生」はありません。
それでも昭和な価値観が浸透し過ぎているため「正解」を求めるのです。学生が「新卒就職できなければ終わり」と思い込む話は象徴的で、まだまだ社会が「正解主義」にとらわれている証拠です。
では正解なき今、どう生きるべきなのかという点で「100万人に1人の人材」の話が出ています。
キャリアの掛け算「1/100×1/100=1/10000の人材論」
藤原さんは「1/100万人の人材」となれば、正解なき社会を生きられると語られています。
競争社会では、どれだけ会社に貢献を続けても「生き残り」は厳しいです。「おれは会社一筋30年で多大な貢献をしてきた」と誇らしげに語ろうが、病気ひとつで追い出されるなんてザラです。貢献程度で、病気生活の面倒を見てくれる会社はレアになりました。
また常に結果を出し続けるには優れた人材でも難しいですし、なれても一握り。誰もがトップにはなれないのは、競争する以上当然ですよね。
しかしこの状況。仕事に時間を掛けて身に付けた「スキルの掛け合わせ」によって打破できる可能性があります。
藤原さんの例では、リクルート社で20代は「営業とプレゼン」に1万時間をかけています。30代では「マネジメント」を磨かれています。共に時間を掛けただけあり、どちらもその分野では1/100人の人材くらいの実力を手にしました。
「営業とプレゼン」のみエキスパートなら、いくらでもいます。マネジメントも同じようにプロがいるわけです。ただ藤原さんの場合、10年1万時間を掛けスキルを磨いた経験を他分野に活かします。
「営業マン」と「マネジメント」の職歴を掛け合わせると1/100×1/100の人材。すなわち1/10000に1人という希少性のある存在になったのです。この経験を活かして、今度は民間学校の校長先生に抜擢されます。そこでさらなる経験を積み、校長として100人に1人の存在になりました。
単純計算で決まるものではありませんが、これにより1/100×1/100×1/100=1/100万のポジションを獲得したのです。藤原さんはもっとすごい人だと思いますが、数値換算するだけでもこのような価値ある人材になるのです。
この希少性については強く言及されており、「今の仕事を漠然と続けていても、付加価値は上がらないということ」を警鐘メッセージとして鳴らしています。その他大勢に飲み込まれると、競争過多の中で生きざるを得ない不利が生じるからです。
みんなと似た仕事をして会社に尽くしていた時代はよかったけど、急速に変わる時代においては通用しないわけです。
1つの会社に10年以上勤めて得られるものとは?
これを踏まえて、同じ会社で10年20年と働いたとしましょう。もちろん資格やスキル、経験は前提として付きます。更にその会社限定ならトップの人材になれる可能性もあります。いち会社というごく小規模な枠の中ですが。
10年も同じところに勤めれば、手にする経験や技術の伸びしろは徐々になくなりますよね。「10年経っても見習いだ!ここからがスタートだ!」とか、時代錯誤なこと言わたら違和感ありまくりじゃないですか。それこそ「10年も同じ会社で何やってんの?」と。
「同じ会社で継続して働く」は日本の労働価値における美徳なので、継続したという事実に対して”過度な幻想”を抱きがちなんですよね。継続すれば「履歴書に書ける&社会的信用も得られる」という目に見えない実績が手に入る。まさにこれが「昔の正解」で僕も信じていました。
今はまだ「お!10年も続けて根性あるな!」と評価されるかもしれませんが、同じ仕事経験やスキルを持つ程度の人は競争の中に飛び込まざるを得ないのです。10年続けようが20年続けようが、会社から出ればゼロスタートです。
「似たようなこと、みんながやってる事」に巻き込まれると低時給や長時間労働で働かざるを得なくなるといった話もわかりやすく書かれています。10年働いて業界の事がわからないわけはないですよね。ノウハウも手にできるはず。そこを過ぎたら、次に進めという理屈です。
まとめ★これからの働き方は、何の仕事をどう選ぶか
将来を見据えた働き方はテーマになりやすいですが、これからは「正社員」か「非正規」かというベースではあまり考えなくてもいいのではないでしょうか。僕もでしたが「正社員で安定したい」というのは、先行きの不透明さに対する希望にしかならないのかなと。
「会社が潰れるかも」という考えは、今や普通の感覚として持たれていると思います。大手企業の正社員であっても、「定年まで今の職場で働く意欲のある若者」はごく僅かでしょう。
逆に考えるとフリーターであっても「今を大事に生きれば未来は開かれる」という事なんですね。「正社員になる」という正解値を目指すと、誰もがなれないという壁にぶつかりますが、1/100の人材を目指すなら話は別。
どんなことでもやる人であれば、いくらでも仕事は任せてもらえますし、経験もさせてもらえます。10年と言わずとも、数年あれば業界の構造や働き方などスキルも奪えます。これなら非正規という枠は関係なくなり、純粋に人材価値の上昇を目指せるわけです。
正社員になるに越したことはないですが、自分に必要なスキルを磨き上げられる職場や環境を選ぶことも同じくらい重要です。今いる職場である程度の仕事ができるようになっている、もしくは似たようなことしかさせてもらえないなら転職してみるのもいいでしょう。その時間があれば、別のスキルを伸ばすチャンスが生まれます。
これからは、自分の強みを意識すべきでしょうね。自分が伸ばせる分野に時間を注いで、まず1/100を目指すというわけです。適性や強みについては、リクナビNEXT のグッドポイント診断なら無料で適性診断もできますし(僕もやってます)、大手なので求人も多くみられます。よろしければお試しくださいませ。
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