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僕がニートになるまでの歴史26歳編③~シュレッダー人生はちょっと・・~

 

ぶっちゃけですよ!?ぶっちゃけこのコーナーを完成させて、まとめたのを電子書籍化してしまうとしましょう。すると、このひと言コーナーは雑誌で言うところの「筆者のコメント欄」という奴なのではないかと思わけです。そうです。ここです、ここ。冒頭です、冒頭。

少年ジャンプとか巻末で作者のコメントがあるじゃないですか。「私ごとですが、先日は荒木先生と対談させて頂きました。感動~」みたいな。今まで堅苦しかったこの欄をそういう風に書いてみるのもいいのかも。そんな妄想です。前回の記事を未読の方はこちらへどうぞ

シュレッダー通すばかりじゃ嫌

自分を誘うカウンセラーはこういった。

「一緒に不登校や引きこもりの人たちのを支援しよう」

「この人は無職ニートに何を言っているんだ」と思ったけれど、とりあえず話だけは聞いてみる事にした。まだまだ仕事も見つからないし、これからやりたい事もないのでいい話ならと・・。そして大雑把な話は、このカウンセラーの人が不登校や引きこもりや発達障害などで困っている若者の社会復帰支援をしたいと考えているという話から展開されていく。

どこでやるとか、スタッフはどれくらいとかも未定。ひとまずそういう施設を運営するにはスタッフがいるとの事だった。直感的に思ったのは、「なんか面倒くさいな」という感覚。今でこそ(作業でブログ更新が減ってるけど・・)人様のお役に立ちたいとか、自分の状態を発信して過去の体験を無駄にしたくないと思っているけどこの頃はやる気が無かった。

仕事の内容もよくわからないけど、どうせ自分のできる事なんてたかがしれていて、毎日のようにシュレッダーに書類を通す仕事をさせらるのではないかと思った。シュレッダー作業は、言われた訳でも無くなんとなく誘われた時に思った想像上の仕事内容だけど。

実際に本当にそれくらいしか自分にはできる事がないと思っていたので、「シュレッダー通しの仕事も嫌だなぁ・・断っておこうか・・」みたいな気持ちになる。自分の仕事はどういう事をするのか聞いても、今のところは未定だったのでとりあえずちょいと返事を待ってもらう事にした。

なぜプロをスカウトせずに俺を誘うのだろうかと不思議だったが、適当に選んでいるわけではないようだった。「同じような境遇にいる人でないと気持ちがわからない」という部分を聞かされた時は、それはそうだと納得したのだけど。それでも働く側に回る事は抵抗がある。「働く=罵声と怒号の中で怯える自分」のイメージしか持てない。

どうせ今はいいけど、働き始めたらまた同じような道を進むのだろうと悲観的だった。とりあえず1人で決められなかったので、身近にいる親に相談することにした。

と言えども・・この親への相談というのが人生マイナスに向かう負のループ。この頃は「どうせ親の言葉には期待できない」と思いながらも相談候補の枠に親を入れていた。「毒親への相談ほど無意味なことはない」と気がつくまで時間がかかる・・。26歳でも外との繋がりが薄いと、親=絶対の枠から離れて考えるなんてのは難しいのである。

 

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「親の反応」の反対を進みたくなる

母親に相談することにしたが案の定、「いつからなの?」「給料はいくらなの?」「場所はどこ?」とウチの親らしさ全開。「まだ未定だってんだろうが!!」と返す自分はいつものパターン。親はこの仕事には反対的なポジションで、「まだ未定の事をやるより、さっさと仕事を見つけて来い」という態度だった。ごもっともなんだけど凄く嫌だ。

そして、反対された事で1つ確信できた。面倒だと思いながらも「やっぱり、やってみたい」と思っている事だった。「今すぐに働く場所を探して来い」という話に抵抗したいのもあるが、親から言われた「その辺りでさっさと仕事を見つけて来い」に該当する仕事は、見つけられても1カ月も続かないだろうと判断。ここでカウンセラーの誘いに乗る事を決めた。

ただ、仕事を受けるにしても、自分がいつまでもシュレッダー通しのバイトをやっている場合で無い事は頭に残り続けていた。仕事は無理やり嫌な事をやらされるイメージしか無いので、シュレッダー生活はリアルにありそうだと思ってしまう。

誘いに乗って仕事をしても「シュレッダー通し名人」のスキルしか身につかないと思うとそれはそれで将来への不安が募る。

そこで支援スタッフへの誘いに乗る条件として、「もし自分が今後、何かやりたい事を見つけたり、働く気が失せた時はいついかなる時でも急に辞めさせてもらいます」という話でなら契約を受ける事にした。雇用の話にしては滅茶苦茶なところがあるけれど、「それでも問題ない」とカウンセラーの人に了承してもらい話は成立。

仕事の開始はこの年はまだで、来年になるとの事。そういう話なので、一旦自分自身のバイト生活も継続しなければならなくなっている。就職先が見つかった感覚でも無かった。障害者枠を使ってのバイトみたいな立場なので、「とりあえず来年は働く場所がある」というくらいの感覚だ。

看板に捧げる人生もありなんじゃないかと思う

とりあえず来年の仕事らしき予定が入った。しかし今年をどうするか・・。結局は行く当ての無い26歳無職男性でしかなかった。家にいれば親はうるさく、「あんた来年まで働かんつもり!?」と言われるばかり。「わかってる。探してる」で応答するのも限度があるので、結局は派遣会社に頼みこんで自分に出来そうな仕事を回してもらう方向になる。

とにかく仕事を回してもらえるならと、看板バイトをひたすら要求した。

「看板なら任せて下さい。いつでも入れますのでお願いします」

自分には看板しか無かった。持って座って時間を過ごすだけ。誰がやっても、どう転んでも仕事になる生命線みたいなものである。アイポッドも聞けるのでやめられない。ある程度の看板歴を持つと、どこかで会った人とも出会うようになる。おじさんもいれば、学生みたいな人もいる。自分と似たような人もいる。

そしてある時、どこかで見たことのある綺麗な女性と再会する。看板持ちのバイトをしていると、大抵は男性ばかりなので女性だと印象に残り過ぎるのだ。色んな人とさり気ない会話をするが、相手が女子ならここぞとばかりに前に出る自分がいる。「前にもお会いしましたね」と話しかけて、なんとなく会話をする。

ちょっと会話しただけだが、悪い人じゃないと思ったのでもう少し話がしたいと思う。この女性は、俺みたいな専業での看板持ちはしていない。彼女は「会社の給料が安いので、看板持ちをしている」と言っていた。1人暮らしで生活しているらしく、大変なのでせめて生活の足しにという感じだそうだ。昼の休憩で少し話して、帰りの片付けでも話す。

いくつくらいの女性だっただろう。当時の俺が26歳なので、彼女は28歳くらいだった。看板持ちしかやっていない姿を、異性に知られているというのが何だか辛い。男性の前だと「働かない人生も気楽でいいわww」と強がるのだけど、女性の前だとそういうのが言えない。

ちょっと話すだけでも、お互いがどういう生活をしている人なのかは判断できてしまう。相手は会社員。自分は看板業(月4日出勤)の話が正直つらいのだけど、嘘をついても仕方が無いので話す。もはや人生相談みたいな感じになっていた。

色々と話を聞いてくれる人だったので、看板持ちの仕事が終わっても派遣先の企業スタッフから終了のサインを貰うまでずっと話していた。「サインをもっと遅くに押しに来い」と願いながら仕事終了。「あぁ・・きれいな人だったので話も楽しかった」と思いながら解散するため原付バイクを押す二人。

「もう本当に、人生いろいろ大変で。引きこもりから脱出しても仕事は上手く行かず、女性とはご縁も無いままで・・。人生どうなのかなと悩むんですよ」

無理やりでもいいので、話を伸ばそうと頑張ってみた。このまま原付に乗ってしまうと会話も途切れるのだ。メアドとか聞けないので、最後の1秒まで粘る俺。すると、突然彼女はこういった。

 

「今日、お鍋の予定なんだけどウチ来る?話聞くよ?」

 

ファ!?

マジか。突然の展開はまさかの女子宅(1人暮らし)への訪問か。ガールズハウスと来ましたか・・。しかもちょい年上のお姉さんハウスである。この先の事を考えてみた。

「手料理鍋」⇒「会話」⇒「!?」

無念の中退。苦しかった引きこもり生活。暴言と罵倒を浴びるバイト生活。毒親からのバッシング。色々とあったけれど、神はまだ見捨てていなかった。「ニートも外に出てたら良い事あるよ」と見捨てない。仕事系の誘いは考えるけど、こういう事は即答がいちばん。決断力男子あらたの登場である。

俺「行きます!

( ゚∀゚)o彡゜女部屋! 女部屋!

続く

 

これまでの話を全部読みたい方はこちらから

一気読みするのはおそらく無理があると思います。通勤、通学のバスや電車内でお読みくださいませ。

これまでの「僕がニートになるまでの歴史」シリーズ。

 

 

「異性との出会い目的」で働きに出るのもありだと思う。管理人あらたのプロフ

 

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不登校→ひきこもり→ニートから社会復帰しバイトをするも凡ミスを連発。たび重なるエラーで職場に居られなくなり転職を繰り返す。そんな中、仕事で頻繁に起こるミスの原因は発達障害の影響と発覚。復帰と挫折を往復して現在はニートの1982年生まれ。

ニートに至るまでの経緯を決して無駄には出来ないと考え「僕がニートになるまでの歴史シリーズ」で半生を書き散らかしている。ニート当事者の方、保護者の方、またその他の方に届けられる記事を書いていきたい。
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