僕がニートになるまでの歴史30歳編①~イケハヤ信者になる~
歴史シリーズも、いよいよ三十路イヤーに突入です。ここ数年の話になっていくと、かなり記憶も鮮明なので書きやすいですね。と言うわけで、30歳になったころのお話。前回の話はこちら。
頑張って月10万の世界
毎日怒られながらも休まずに介護に通った。30歳という節目に職は持っているのだけど、苦しい時間を過ごしていることに変わりはない。生きている気もしない。何が苦しいのかというと、どれだけ頑張ろうと「月10万程度の給料」しか貰っていなかったこと。
「能力的に周りについていけないのなら仕方がないのでは?」という意見もあるが、朝の8時~18時の10時間勤務でこれは厳しい。好きな事をやって月10万ならやっていける気がするけれど、奴隷みたいな感じがしてツライ。
低賃金で働くというのは、やりがいがある前提だと思う。
また、褒められることも基本ない。怒られるために通い、怒られることでお金をもらっている感覚。仕事への対価という感じがまるでない。自分の存在価値を見失いそうになりながら働いた。こんな感じなので、少しでも貧困脱出のために収入源を考えるようになった。そこで見つけたのが転売である。
世間に嫌われてもやります。カネのためなら。
転売はネットで気軽に見つけた副業だった。人気している品薄のモノを購入して、高騰しているところをヤフオクに流すというかなり嫌がられる作業。テンバイヤーと呼ばれるが、これをやることで所得が増えるという安らぎを得たかった。
会社から給料をもらうことでしかお金を作れないという世界に生きるのは苦しい。当時は、会社から月10万を貰う事でしか、お金を自分のモノにする方法が分からなかった。
必然的に月10万でやり繰りする人生設計しかイメージできなくなる。自己投資として何かを体験するなんて考えもできないし、いかに手元にある月10万を守るかという発想しかない。貧困ループはこういうところで起こると思う。この頃は、本を読むこともしていなかった。本くらいは借りて読んでいればよかった。
また、親元にいないと、生きられない給料だから焦る。「月10万から、いつになれば給料が上がるのか」と聞いてくる親が厚かましい。「能力的にコレなんだよ」と言っても信じてもらえない。だから転売に走って稼ごうと思った。モラルの問題よりも、自分の所得アップである。
転売は怖い
転売で扱っていたのは、主にCDの初回限定版や品薄のゲーム機だった。自分の生きる世界の中で扱いやすい商材に手を出す。
ただ怖い。売れなかったら不要な物を買い取っただけになる。さすがに全買い取りはないが、マイナスにはなってしまう。リスクもありギャンブルにも思えた。在庫のリスクを考えると、あまり積極的に仕入れができない。本当に小遣い稼ぎをちびちびやる感じ。
仕事帰りに、少し離れた電気屋でCDアルバムを買い込んでみたり。よほど売れると感じたときは、そのまま店頭に並べてあるアルバムを10枚くらいまとめ買い。転売屋の印象を与えないように、パーティーイベントの景品になるように装う。すべての商品に対してプレゼント梱包を頼む感じだ。
店員さんも、梱包を1人でやると時間が掛かるため、慌ただしくスタッフが集まる。みんなで手分けして梱包する姿を見ると心が痛い・・。
しかも、仮に1枚売れても1000円~3000円程度の儲け。在庫のリスクや、ヤフオクでのやり取り、発送の手間を考えるとかなり効率が悪い。休みの日を潰して、店舗を回って買い集めて家に帰って梱包をする。ちまちまやればやるほど、自分の人生が終わっていくようで、結局は転売を止めることにした。
仕事がしんどい
今になって、なぜあんなに介護がしんどかったのかが分かる。ずっと成長も無い中で、月10万でルーティンをこなすだけのロボットになっていたからだ。こうなったのは、能力的に周りに劣る自分のせいではある。しかし、これだとメインの仕事が回ってこないので、いつもサポート的な位置にいるだけ。
このままだと、自分が成長することもなければ、現状維持で終わっていく日常。利用者を相手に、それなりに対応は学んでいるが、ずっとこれが続くと思うとしんどかった。しんどいしスキルは伸びないしで、メリットが見えてこない。
人はそもそも成長したい生き物だと思う。前職は楽して金を貰えていたが、「これではダメだ」と思ってやめた感覚と似ている。厳しいのは嫌だが、それでも立ち止まっていたり現状維持はつまらない。
成長欲求といえば聞こえはいいが、飽き性なのかもしれないが。会社はルーティン作業をする場なので、ある程度は仕方がない面もある。それでも能力が低い発達障害者として、簡単なことを繰り返す毎日がつらかった。
仕事のレベルが上がらないという事は、期待もされないし、自分の未来も切り開けない。ここにいても、使い捨ての駒として腐るだけのような。怒られることも多いので、自尊心も育たない。
結局、不登校だろうが、引きこもりだろうが、ニートだろうが、働いていようが同じなのだ。その場で将来が見えなくなるような生き方を強いられると、自然と不安に押しつぶされていく。
だから働いて稼いでいても、根本的に生きづらさという問題を抱えていると苦しいままだと思う。
イケダハヤト登場
どこで知ったのか。この頃、イケダハヤトというプロブロガーの存在を知る。間違いなく自分はイケハヤ信者なのだけど「こんなに面白い人が世の中にいるんだなw」と見かけた時からストーカーのごとく追いかけるようになった。
知らない人のために説明すると、彼は「炎上ブロガー」と呼ばれ、普通は控えて言えないようなことを、バシバシ発言している人気ブロガーである。会社組織への疑問を多く投げかけ、賛否両論が巻き起こるため「炎上」が代名詞になっている。
そのため、イケダハヤトが好きか嫌いかの2極化が起こる事もすぐに理解した。自分は社会の矛盾がチョー気持ち悪いと思うタイプなので、イケハヤ節にハマった。
転売も上手くいかず、稼ぎ方に迷いがあった時期。今度は、アフィリエイトを考えるようになっていたので、イケハヤ氏の推奨するブログ運営を考えるキッカケになった。昔から、自分の体験を社会に訴えかけられたらと思っていたので、ブログと言う手段はマッチしそうに思えた。
さっそく「はてなブログ」に少しだけ書いてみた。「ひょっとして、俺の経験なら読んでもらえるのではないか」と期待して。10ページにも満たなかったが、少しだけテストで書いてみた。
しかし社畜脳が酷かった・・。会社で罵声を浴びて、ボロボロに落ちた精神状態。家に帰ると何もする気が起こらない。とりあえず寝て、次の日に備えないと生きられない自分に、ブログ運営は厳しく感じた。
結果的に、ブログ活動は先の話になる。
イケダハヤトに会いたい
気がつくと、「イケダハヤトさんに会ってお話がしたい」という思いを抱くようになっていた。東京への旅行計画を膨らましたり、会ってもらえないか妄想した。ブログの話や、社会のおかしさ、また上から目線みたいで恐縮ながら「イケダさんの言っていることは正しいです」と伝えたかった。信者すぎるw
だが「イケダハヤトに会う」を目標にしても、現状ブログが10ページでは話にならないとも感じた。自分は引きこもって囲碁を打っていたが、トップクラスと打とうと思えば、ある程度のレベルまで進まないと対局が成立させづらい事を知っていた。
ブログにしても、今の段階で会えたとして、囲碁でいう初級者がプロ棋士相手に「ハンデ無しで打ってみようぜ」というくらい失礼な感じがしてしまう。
そこで、目標を立てた。
ブログをある程度書いてみて、そこからどうすればいいのかアドバイスを貰おうと。そうすれば、イケダハヤト氏に会いに行ける。会う計画を作りつつ、アフィリエイトの勉強も少し初めてみた。イケハヤ信者誕生の瞬間である。
2015年の夏、イケダハヤト氏にお会いできました。ファン活動報告はこちら。
イケダハヤト氏とこんな会話をしました。ブロガーは歴史性と芸術性を意識すると面白い。
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