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僕がニートになるまでの歴史28歳編①~目標のある人は楽である~

公開日: : ニートまでの自分史

前回の27歳編では「あと一回だけ書く」と言いながら、そんなに書く事が無かったので28歳編をスタートさせる事にします。記憶と言うのはアヤフヤですね。もう少し書く事があったと思ったり勘違いだったり。最後まで書き切ったら編集してまとめたいです。

子供と関わる仕事がしたいです

ほぼ無気力にも関わらず、仕事を探す日々。ハローワークに通い、障害者求人を見せてもらう。障害者枠の求人を見た事がある人ならお分かり頂けるのだけど、かなり給料は安い。これを見た瞬間にやる気が失せてしまう。かといって一般枠もハードルが高いんだけどね。とりあえず一般枠での募集を探して見た。

気になる仕事は子供たちと関わる仕事ばかり。これをやって、保育士の学校まで繋げばいいんじゃないかと思った。児童デイサービスなど、学校が終わって家に帰っても親が仕事に出ている子の集まる場などだ。片っぱしから資格なしでも働けそうな所に応募し、面接などにも行ったが全部撃沈。

無資格28歳男性が、「パートでいいです」と言いながら面接に来るのも違和感があったのかもしれない。また1年後には学校に入る予定とか。書類選考でもかなり落とされたので、ここでは子供相手の仕事を諦めることにした。

そんな中で見つけたのが「障害者の人たちが集まって、個々でできる範囲の仕事をする」という事業所だ。物を作ったりデイサービスを展開していたり。仕事の全容が見えないながらも、自由度の高そうな雰囲気にひかれて応募を決意。

さっそく面接に行ったのだけど、こちらの希望条件を伝える。「保育士を目指すため1年後に受験予定、そして辞める」「産業カウンセラー講座のため休まないといけない日がある」という内容

これ、かなり条件的に採用されないと思うのだけど、逆にこれを「意欲的人材」と言わんばかりに社長が採用を即決。「努力しよるんやね」と言われるが、自分の好きな事をやろうとしているだけだ。そのせいか、ちょっとむかっとくる僕がいる。もうこれは条件反射する病気なのだろう。褒められて素直に受け止められない・・どうしたものか。

すいすいと障害者枠での採用が決まる。「同じ作業をするより、人に関わりたい」と希望したため介護部門に配属された。

 

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ぶつけて覚える(会社の車だけど)

勤務が決定してからは、驚きの連発だった。介護はデイサービスだけど、もちろんお年寄りの送迎も必要。同時に、この事業所にやってくる人の送迎もしなければいけない。最初は道を覚える為に、僕が上司の横に乗ってるんだけど数日で運転する事になった。もちろん、隣でナビゲートはしてくれるけど。

朝少しだけ早く出勤して、そこから車で従業員を迎えにいく。色々と障害の事情を持った人もいるので、迎えがここで必要となるわけだ。従業員とお年寄りを一緒に迎えに行くため車も少し大きめ。車種を忘れてしまった・・。まあまあの人数が乗れるでかい車だ。

家では軽自動車しか乗らないので、かなり自信が無かった。そもそも注意力欠陥のADHDを持っている僕に運転させるというのは、それなりにリスクがあると思ったのだが。パニックを起こす事もいっていたのだけど・・。それでも社長の理屈は「ゆっくり運転すればいい」という当たり前の理屈。障害に詳しい(自称)らしいけど、本当なのだろうか。

心掛けでミスしなくなるのなら何も困難ではないのだが・・。最初は運転の緊張と焦りから慌ててしまう事が多かった。運転免許を取得する頃のフラッシュバックだ。横でうだうだ言われると頭がまっしろになる。本来スピードを緩めるところで加速したり。緊張と焦りで自分がわからなくなる。人が周りにいると、かなり慎重なのだけど。

けっきょく、ごちゃごちゃ言われてわからなくなり、数回はミラーを中心に車をぶつけた。車に傷がつくので申し訳ないと思う。ただ、ぶつけた事で社長も無理を言わなくなる。時間は遅れてもいいので「完全停止」を心がけるように通達された。時間通りにいかなくていい運転手とはなんぞや・・。

保険ナシであなたは運転できますか

そして驚いたのは、従業員ドライバーのための自動車保険に入っていなかった適当さ。ある時に、社長が「ぶつけるのは良いけど、人身事故だけはやめてよ~保険に入ってないんだから」とあっさり言う。「・・・これ、アカン奴や」と直感的に思う。まさか無保険で運転している自分がいるなんて。

社会経験が乏しく、「社員は無保険で運転するケースもあるかも」と一瞬だけ思ったよ。ちょっと調べてみると、やはりそれはおかしいという事が判明。まあ、調べなくても自分が無保険で運転するって怖いけど・・。「車の保険が無いままでは運転できません」と社長に伝えて、保険手続きをするまでは乗らない宣言をした。

その後、しばらくは運転をしなかったが、毅然とした態度で交渉すればこういうところは問題ないと思っている。「会社命令」で無茶しなきゃいけない仕事もあるのだろうけど、このケースは事故を起こせば僕の責任なので譲れない。ここらでブラック感はしっかり感じ取れた。「事故を起こさなければ大丈夫」という社長の感覚への理解に苦しむ。

仕事がつまらない

仕事の内容も、思った以上に適当。何でも屋みたいな感じでもあったので、お年寄りの面倒を見る事もあれば、物を作ったりして作業をしたり。もちろん障害者という括りで集まっているので、一般企業のようにガツガツに働く事はない。重度の介護が必要なお年寄りはおらず、比較的に軽い人ばかり。認知症はあるんだけどね。

ただ、仕事の負担が軽い分だけ、どんどん退屈になっていく。ノルマも無いし、時間が過ぎるのを待つだけのような日もあった。もちろん、ところどころでは忙しいのだけど。前職であまりにも仕事を楽しんでしまった反動がでている。仕事=楽しいものという図にならないもやもやが出てくる。退屈だ・・。

社長もこだわりが強かったり、言ってる事が二転三転する。理不尽な度合いでいうと、この職場が働いてきた中でもいちばんだろう。それでも目標にしている事が先にあるので踏ん張りながら働いた。

目標を持つ事が大事」と思えたのはこの頃。過去にも目標を持った事があるが、この年がいちばん夢を見た気がする。夢の欠片すら見えない状態で「頑張れ」と伝えられたところで、本人が未来を見ていなければ苦痛を与えるだけにしかならないよね。

習い事ラッシュ

28歳のこの年は、本当に人生の中でも無茶をした方だと思う。仕事に通う。ピアノでバイエルを1年以内に終わらせる。産業カウンセラー講座に通って試験を目指す。3つ同時進行というのは、人生の中でも無かったことだ。

仕事が終われば、家でピアノを弾いて週に1度のレッスンに備える。また、その傍らで週に1度のカウンセラー講座に通う。通って出席単位を取得しないと、資格の試験を受けさせてもらえないのだ。実技としてカウンセリングを対人で学ぶ時は起きているんだけど、座学になると意識を保てなかった。いつも周りの人から「寝てたねw」とツッコミが入っていた。

優先順位でいうと、カウンセラー講座は正直まだ先でもよかったかなと思ったり。最初にお金を振り込んで「やる」と決めた影響でやっていたのだけど。といっても、試験に調整して結果を出せるかどうかなので、諦めて寝るところは寝る事にしていた。身体がついてこないので仕方が無い。メリハリメリハリ。

ピアノラッシュ

いちばんキツイのはピアノ。僕は楽器関係を真面目にやった事が無かったので知らなかったが、なあなあで弾けたらオッケーじゃないようで・・。「9割は弾けてるからほぼ合格でしょ!?」が通じない。音符一つをミスって弾いてしまえばやり直し。先生が合格判定を出さないと次のステージに進まない。

バイエルは最初は片手で、子供がやるような事をやる。徐々に両手を使い、だんだんと曲を弾いていく。実際に弾いていると、素人なりに曲っぽく聴けるので感動。それでも苦痛だった。面倒臭い・・。保育士を目指す気持ちが無ければ、指一本触れる気がしないレベルで難しい。良いところまで弾けてミスすると「キーっw」となる。

毎週1度だけ先生の前で、1週間のすべてを練習成果として披露するため、毎週毎週がテスト。少しでもさっさと通過してバイエルを終わらせて、保育学校に備えるために止まれないので必至についていった。この頃に「四月は君の嘘」という漫画に出会っていたら、ちょっと成長速度が上がってたかもね。素晴らしいピアノ漫画である。

続く

好きな事に向かえるかどうかは大きい

「保育士になりたい」は日常生活に良いように作用していました。ピアノはその最たるところで、目標を持たずにバイエルを終わらせろと言われたら無理だったと思います。もう2度とピアノに触れる事もないですw子供でもいたら、一緒に覚えるかもしれませんけどね。

カウンセラー講座も、これらと同時にやる意味を見失い欠けたのですが、「保育士からカウンセラーになる」と夢見たので失速するわけにはいきませんでした。寝てたり、意識が飛んだりとやる事をやってなかったので偉そうには言えませんが・・。

仕事もそうです。途中で辞めてもよかったのですが・・。しかし、ここで辞めてしまうと「社会人枠での入試」という制度に響くと思いました。これらの事から、しんどい生活はまだまだ続くのですが、目標が定まった人というのは逆に楽な気持ちで物事を遂行できるのではと思います。

 

僕がニートになるまでの歴史のすべて

 

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不登校→ひきこもり→ニートから社会復帰しバイトをするも凡ミスを連発。たび重なるエラーで職場に居られなくなり転職を繰り返す。そんな中、仕事で頻繁に起こるミスの原因は発達障害の影響と発覚。復帰と挫折を往復して現在はニートの1982年生まれ。

ニートに至るまでの経緯を決して無駄には出来ないと考え「僕がニートになるまでの歴史シリーズ」で半生を書き散らかしている。ニート当事者の方、保護者の方、またその他の方に届けられる記事を書いていきたい。
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