パワハラされても気になる女性がいたら辞めないという話~僕がニートになるまでの歴史24歳編③~
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ニートまでの自分史 仕事とかどうでもよくなる瞬間, 実写版ラブパワー
「ニートの歴史」をさっさと進めたい感が出ています最近。もともと、この企画が前面にでるはずのブログだったので寄り道が多いと言えば多いです。というわけで、前回までの自分史はこちら。
さて、これまで罵声、罵倒のパワハラ被害の様子を伝えてきましたが、そんな状況下でもそれなりに耐え抜こうと思えた動機もありました。今回はそういった面を書いていこうと思います。
恋心
スーパーの思い出は最悪だが、それでも頑張って続けられたのには理由があった。それは、想いを馳せた女子の存在である。青果の自分と部署は違うが、レジにひとり気になる女性がいた。
レジ担当は殆どが女性だ。そんな彼女らは、その日の特売品をチェックするため業務開始前に広告を持って店内を回る。バーコード対応していない商品は頭に入れておかねばならないのだ。その商品チェックの最中に、何度も顔を合わせる女性がいた。彼女はいつもニコニコとこちらを見ている可愛らしい人だった。
特に何を話すわけでもないが、自分が品出ししている際などに目が合うと彼女は決まってニコニコしている。その笑顔がとても自分には心地よく、完全に業務に対してやる気を失っていた自分にとってのオアシスだった。彼女もまたバイトで入っているようで、シフトの都合上で会えない勤務日はとても切なかった。
しかし、この女性が出勤している時は本当に救われていた。レジ業務以外にも、彼女はバックヤードにゴミを捨てに来たりしていたので顔を合わせる事は増えて行った。どうせ罵声を浴びるのがメインの自分は、出勤すれば「おはよーござーす」とやる気の無い声を出す事も多かったが、彼女と店内ですれ違う時の挨拶は全く別物になっていた。
「おはようございますっ!(キリ)」
彼女の存在があることで一瞬だけでもやる気になれる。彼女がレジに入る前の特売チェックの最中に、品出しで店内に出れる自分がいればラッキー。お互いに少しだけ話せる時間も出来た。ただ何を話したかは覚えていない。
いつも自分の事を見て笑っている感じがするので「何か面白いの?」と聞くくらいだったか。彼女も「別に(笑)」と去っていく。よくわからない女性だった。
彼女をデートに誘う為に頑張る
そんなある日だった。だいぶ会話も普通に出来るようになった頃、品出しをしている最中の自分に彼女は近寄ってきて次のように伝えてきた。
「私、もうすぐここ辞めるんよ」
何気ない会話ではあったが、一瞬で自分のやる気が無くなっていくのが分かった。これが、恋を失う瞬間なのか・・(始まっても無いが)。自分はいったい何のためにここでバイトをしているのか分からなくなった。(普通にバイトに来てたので金の為なのだが)
しかし何で自分に辞める事を告げるのか・・。自分なりに考えた。ある程度は顔見知りになったから別れの挨拶をしているだけだろうか?それとも・・。その日は、とにかく仕事をしながら彼女の考えている事を自分の中で解釈していった。そしてひらめく。
「そうか!これが恋の始まりという意味なのか!!」
「おそらく、彼女は辞める話を伝えに来たのではない」自分は頭をフル回転させて答えをだした。彼女はこう言いたかったのだ。
「私、もうすぐここ辞めるんよ(だから、あらたくんと会えなくなるけど、あらたくんはそれでも良いの!?あらたくんの意気地なし!)」と解釈した。
そうだ!きっと彼女は自分とこれで離れ離れになるのも味気ないと思っているんだ。そう思うと、このまま彼女を辞めさせてはならないという感情が湧き出てきた。といっても、仕事そのものは辞める事に変わりは無いだろう。そこで、とりあえず自分なりの行動として彼女とメアド交換をしようと考えた。
その後、彼女が青果コーナーを通過する際に声をかけた。
「辞めるならメアド交換しよう」と話しかけた。「いいよ」とすんなりオッケーされ歓喜。しかし、青果の人間に知られたくないのでその場での交換は避けた。
その日のバイト帰り、安いお菓子をひとつ抱え、彼女の担当するレジに並んだ。お菓子と、自分のメアドを書いた紙切れを渡しレジを通過した。「もう少し、もう少しだけ俺に働く希望を分け与えてくれ」と願いながらメアドを渡した。しかし連絡はすぐには来なかった。渡した当日に連絡が来る物と思っていたのは自分の若さゆえか。
その後しばらくして、彼女からメールが届くようになる。絵文字だったか、デコメだったか微妙に記憶が無いが、カワイイ雰囲気のメールが届く事が幸せだった。
神様、このメールのためならどんな罵声も浴びます。
あわよくばお付き合いとか出来たら、やる気の無いバイトも頑張れます。
そんな事を想いながら、罵声と暴言の飛び交う職場で奮闘していた。クソな人間関係も、彼女とメールをしているのだと思う事で耐えられた。
そして、彼女はスーパーを去っていった。会えなくなるのは寂しいが、メールで関係が始まったばかりなので切なさは少しで済んだ。今後のプランとしては、自分がとにかくバイトで頑張って金を作って、その金で何か美味しい物でも食べに連れて行ってみたらいいのではないか。そんな目標を立て、嫌な職場にもとにかく通い続ける。
そして記憶が無い
彼女が辞めてからしばらく経ってからの出来事だ。レジ係の派手目の女性が、青果にやってきて、スタッフと何やら談笑をしていた。特に聞き耳を立てていたわけではないが、ふと耳に入ってきたのが辞めて行った彼女の名前。どうやら、彼女はどこかの男性と遊びに行ったとか行って無いとか。
という話を続けて書かねばいけないポイントなのだけど、「ニートの自分史」にしては珍しくここら辺の記憶がすっぽり無い。彼女とメアド交換できて良かったという思い出はしっかりあるのに・・。交換で満足するなという事でもあるな。
恋心を抱いた女性なので、白黒つけているはずなのだけど、そういったやり取りに関しても記憶が無い。メールも突然しなくなったわけではないはず・・。どこかで途切れる話があったと思う。
ただ、彼女には男性の存在があったのは確かだ。交際していた人、婚約者、好きな人など何かしら自分とは距離が出来ざるを得ない理由を彼女は持っていたと思う。なぜだ・・だいたい明確に何事も覚えているのに、ここで思いだせない。
ひとつだけ言える事は、このスーパーで全てを否定される中、それでも頑張れたのは彼女の存在があったことに他ならない。たぶん、自分にとってはあまり良い事は彼女からのやり取りで受けられなかったのだと思う。余程のショックも浴びていないので、何かの拍子に思い出すかもしれないが・・。
振られたといった、明確な話ではなく間接的に諦めざるを得ない状況だったようにも思うのだが・・。そんなエピソードも、スーパーのバイトの思い出になっている。
続く。
これまでのニートの歴史はこちらから。
消化不良とはこういう事なのか。管理人あらたのプロフはこちら。
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Comment
自分史の記事を一番楽しみにしてます
異性をモチベーションに仕事をするのって悪くないと思います。
あらたさんは介護の仕事をされてたそうですが、私も経験があります。人妻さんとかであれば、いい思いができた事もあるのですが…
将来さん こんにちは。
いつも楽しみにして頂きありがとうございます。
僕も異性の存在で頑張る事が出来るのであれば、そこを目標に社会に出て行くのは十分ありかと思っています。というか僕が20代で働こうとしていた時はだいたい恋をしていたようにも思います。
女性の場合はよくわからないのですが、男性の場合「異性と仲良くなるために稼ぐ」という考えの方は普通に働いている方でも多いように思います。