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僕がニートになるまでの歴史~21歳の出陣!ひきこもり脱出前編~

今回より、引きこもり脱出シリーズに入ります。いきなり順調に行くパターンではございませんが、自分なりに家から出て社会参加を開始出来たのでまずまずの立ちあがりかなと思っています。それでは前回からの続きとなりますが、よろしくお願い致します。

 

通信制への入学式に向けて

3年間の引きこもりを経て、通信制高校への入学が決まった。通信制は願書を提出した後に、面接を受ける事でほぼ合格という感じだった。試験などは無いので、入学に伴う険しいハードルのような物は無かった。俺の通った通信制高校は、普通科の高校の中に共学的に存在していた。

と言っても、通信生が通うのはおおよそ週に1,2回。大学のように、ある程度は自分で好きな科目を選ぶ。単位を取れればオッケーな仕組みだ。一度は高校を退学してはいるものの2年間はまともに通っていた。しっかり進級してきていたので、2年分の単位はすでに取得している状態の俺。

残り1年分の単位を稼ぐ事で、晴れて高校卒業の資格が得られるという訳である。

 

一般の高校生と違い、制服も無い。自由なスタイルで通っていい通信学校。しかし入学式などは、それなりの格好をしないといけないと思いスーツは買いに行った。私服かスーツか。どちらで参加する人が多いのかもわからないので悩んだ結果だ。

今考えれば恐ろしい話がある。入学式当時はまだ20歳。この時のウエストをスーツ店で測ると60センチという男性では考えられないほどにやせ細っていた。まったく家の中から動かない生活がこういった形で身体に出ていた。

ほとんどベッドで横になり、強迫観念と戦った3年間。部屋の中でしか過ごさないため、腹筋も背筋もほとんど無くなっていたのだろう。動かないので腹もそんなに減らないせいか、食事も必要以上には食べていなかった。人生史上において2度とありえないウエストサイズだ。

 

入学式当日の攻防

親に買って貰ったスーツを来て、入学式を待つけれど新境地へのプレッシャーはハンパ無かった。何しろこの3年間は引きこもりとして家にいただけで、まともな活動らしい活動は何も出来ていない。そんな事情もあり必然的に、入学式という人の集まる場所に入る不安も大きくなる。

そして、この頃もまだ自分がズボンを履いていないかもしれない強迫観念があった。なかなか調子が良いとは言えない状態で入学式が迎えられるのか不安だった。何より入学式に1つ出るか出ないかで、卒業に必要な単位に影響が出る。不安が襲っていた。

入学式当日は、学校に行きたくなかった学生時代に戻っていた。重たい気持ちで、苦しいながらも起床。親に起こされてようやく起きるのだけれど、カーテンに締め切られた薄暗い部屋と、自分の人生を考えた先に浮かぶ暗さが重なってしまう。

このままではいけないと思い気持ちを強く持つ。そして目標である好きな娘の事を考え準備をした。スーツを着るのがしんどい。ネクタイなども締めた事が無い。父親に「ネクタイの締め方も知らないのか」と言われてさらにテンションが下がる。本当にやる気だけ削ぐのが上手な親だ。

 

その父親にネクタイを締めてもらい、母親が運転する車で高校へ向かう。スーツを着た俺はまるで就職先の決まらない大学生にでもなったかのような雰囲気だった。あまり晴々した入学生という感じではない。

近所の人の目を避けるように玄関から外に出て、親の車に急いで乗り込んだ異様な光景からの幕開けだ。

 

失敗

 

車中でも不安は止まらない。何かあったらどうしよう。落し物をしたらどうしよう。ズボンもちゃんと履けてるかな。○○こがポロリしてないかな。知らない人の中で分からない事はどうすればいいのだろうか。今日の入学式は何時に終わる予定なのだろう。

 

もはや小学校1年生くらいの感覚に近い。もう20歳も過ぎているのだけど空白の3年間の影響で社会に対する免疫を、ほぼ全てと言っても過言ではないくらい失ってしまっていた。高校に到着するのだけど、とりあえず高校の前を母親に通り過ぎてもらった。

俺は車内から校門の周りに人がたくさんいるのを目撃した。当然であるが、入学生がいる。色んな人がいた。少し考えたが、とても入れる気がしなかった。

 

色々と母親には申し訳なく思いながらも、高校目前まで行って「やっぱり帰る。行ける気がしない」とそのまま高校の前を通り過ぎて家に帰る選択をした。

 

せっかく買って貰った新品のスーツは無駄になってしまった。わざわざ無駄にウエストの細いサイズを選んだのに使わなかった。父親にネクタイをしてもらったが、帰りの車の中で外す事になった。ネクタイをしていた時間は1時間も無かった。

家に帰ると父親がいる。明らかに早々に帰ってきている俺の姿を見て落胆している。親ががっかりするなよと思った。「がっかりしているのは、父親でも母親でも無く俺自身だよ」と言いたいが言えない。俺はすぐに着替えて自分の部屋に入った。

 

「別に入学式くらい行かなくてええ」くらい言ってもらいたかった。気にしなくてもいいのだけど、父親のがっかり感はとても辛い。そして何も言わずに俺の言う事を聞いて、入学式から一緒に帰った母親は、家に戻ると高校に入学式の欠席を伝える電話を入れていた。

入学式に出られなかった俺は部屋で泣いた。親にもばれないように泣いた。眠たいという理由で寝ながら泣いた。不登校になって3年。引きこもりから、やっとの思いでステップを踏んだと思ったらいきなり躓いた。入学式という最初の最初で失敗した。

いきなり入学式の単位を失ったという出遅れ感、新品のスーツを使わなかった親への申し訳なさ、そして自分はここから再スタートしてやるんだと思っていた矢先に起こっている失敗の現状。このまま単位は取れるのだろうかと不安だけが先行する。

 

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スクーリングの制度に適応

 

入学式はダメだった。しかし、通信制の良いところはこの後にやってくる。まず授業よりもレポートを提出してナンボという世界。とにかく教科書をよく読んで、あとは自分でレポートの問題集をひたすら解いていく。答えは教科書に載っているレベルなので簡単だ。

家の中にいると調子が良いのでレポートは毎回のようにさっさと終わらせていた。あとはスクーリングと言われる登校日だ。入学式は無念であったが、日にちが経つと少し気分も回復している。最初の頃は、学校まで親に車で送ってもらっていた。

授業を受けたら母親と車で帰るという感じで週1くらいのペースで授業に参加した。授業終了と同時に逃げ帰るような、そんな意味不明な行動を取りながら、少しずつ滞在時間を増やしていった。何度も通うのは面倒なので、なるべく一回登校したら多く授業を受けるようにもなっていた。

 

通信と言う環境も良かった。良い意味で他者とは関わらなくていい。関わりたい人は元々が知り合いかコミュニケーションを取るのが好きな人だ。

自分の父親や母親の年齢くらいの人もいるので、本当に多種多様な人で埋め尽くされていた。俺は体育だけは見学していた。何しろ3年も身体を動かしておらず、ヒョロヒョロの状態であった。おじさん、おばさんが若者以上に頑張るので、体育を見ているのは面白かった。

こんな調子で徐々に通信制高校に適応していった。親からも自分のチャリで通えるだろうと言われ、1人で通うようになる。単位も余裕で取れる為、卒業に関しての不安は無くなっていった。気分も上向き傾向に変わり始める。

 

告白

 

徐々に慣れていった通信高校の生活。しかし慣れていけたのは何より、自分が通信に通う情熱、意味、目標を忘れず絶やさなかったからだ。そう、意地でも告白してやるという思いだけを燃やし続けていた。告白のためだけに俺は社会復帰したのだ。

 

ある日、授業中に考えていた。俺は高校生という学生の肩書を手に入れているため、好きな娘に告白できる状態は整っている。相手の家も知っている。すでに俺の中では射程圏に彼女が存在していると確信していた。しかし、かすかな不安が頭をよぎった。

 

好きな娘が引っ越ししたらどうなるのだろう?

 

かなり周到に考えていた告白計画に、一瞬の不安が浮かぶ。引っ越しされると、これで最後の糸が途絶えてしまう。俺はこれまで友人などを当たり色々と、彼女の足取りを追っていたがもう悠長に構えていられない!と思った。

 

今日、今日いきなりだけど行ってみようか!?

 

ふと授業中に思いついてしまった。決行するなら今日。しかし、さすがにそんな思い付きで行動しても・・・。とりあえず、彼女の家付近まで行くだけ行ってみる感覚で今日は帰ろうと思った。結論から言うと、この後に告白しに行って振られている。

 

この日の授業が終わると、自宅に帰らず彼女の家を訪ねている俺がいた。そしてご両親に頭を下げて、県外の大学に出たという彼女と電話をさせて頂いた。結果的に振られてしまうが、突然の訪問などで無茶を言う俺の想いを果たさせてもらえた。

ここの部分は、告白した当時の想いや行動をそのまま記事にしているので気になる方はぜひ読んで頂ければと思う。(ストーカー男子と告白の思い出)

 

中学1年の時に初めて出会った彼女はもう成人している。とても丁寧にストーカー臭のする俺の相手をしてくれた。電話越しでしかないが、それでも自分は納得の出来る結末を迎えられた。振られると言う形でも、伝える事に意味がある。この時に学習した実体験だ。

引きこもり脱出のきっかけを人に聞かれると決まって俺はこういう。

 

「好きな女性に告白したかったから」

 

悔いの残る人生を送っている苦痛は何よりも耐えがたいものがあった。誰にでも言えることだが、もし今からでも悔いを解消できるのであれば、やれる事をやってみるのもいいと思う。この時から俺は引きこもり脱出計画の階段を上り始めていた。
この記事の後編は近日公開!

 

僕がニートになるまでの歴史シリーズ

 

 

 

 

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ニートに至るまでの経緯を決して無駄には出来ないと考え「僕がニートになるまでの歴史シリーズ」で半生を書き散らかしている。ニート当事者の方、保護者の方、またその他の方に届けられる記事を書いていきたい。
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